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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

不老不死のバレンタイン

作者:

迷いの竹林。ここは一度迷い込むと運に恵まれない限り抜け出すことが出来ないので、人間は滅多に来ることがない。そんな竹林の一角、永遠亭にて。

「輝夜ぁ!避けんじゃねぇ!」

「悔しかったら当ててみなさい!妹紅!」

いつも通り不老不死達の殺し合いが行われていた。


「ああ、また庭がぁ・・・。せっかく掃除したのにぃ・・・」

「諦めな、鈴仙。今日はまだマシな方なんだから」

そして、兎たちが庭が荒れていくことに嘆くのもいつも通りの光景であった。

「やあ、鈴仙にてゐ。お邪魔しているよ。」

「あ、慧音さん」

「丁度いい所に来てくれたね、ちょいとあの二人を止めておくれよ」

「・・・あいつらはまた殺し合いか」


「二人共、死なないからってこんなに暴れて。いつも優曇華たちが片付けに追われていることが分からないのか?」

「「すみませんでした」」

正座している二人の額にはたんこぶが出来ていた。殺し合いをしている二人を止められるのは、慧音と永琳ぐらいだろう(自機組?まず止めない)。

「はぁ・・・。しかし、もう少し仲良く出来ないのか?」

「「絶対に無理」」

「知ってた」

まあいつもの事である。この二人が仲良くするなど、天地がひっくり返ってもありえない。


「えー、もこたんったらそんな事やってたの?」

「ええ・・・本当にあの二人ったら周りを気にせずに暴れるのよ・・・」

「というわけで、何かいい手段はないか?」

人間の里、鈴瑚屋にて。宇佐見菫子は優曇華の愚痴と慧音の相談に乗っていた。

「うーん。そうは言われてもねぇ。あの二人を仲直りさせるなんてどだい無理な話・・・」

刹那!菫子に天啓降りる!

「そうだ!外の世界だと、『バレンタインデー』っていうイベントがあるのよ!」

「「バレンタインデー?」」

「そう!ちょっとお耳を拝借・・・ヒソヒソ・・・」

「なるほど、それならば行けるかもしれん」

「やりましょう!私の仕事を減らすためにも!」


「というわけで、紅魔館のキッチンを貸していただきました」

「「いやちょっと待て」」

「えー、何よ。せっかく二人のために考えたのに」

「なんでこいつの為に菓子を作ってやらなきゃいけないんだよ!」

「私だってお断りよ!そもそも、こいつの作るチョコなんて絶対不味いわよ!」

「ほお?カップラーメンぐらいしか作ったことがなさそうなお嬢様の作る菓子の方が不味いと思うけどなぁ?」

「あら?貴方だって筍料理ぐらいしか作ったことがないくせによくそんな口を叩けるわね?」

「駄目だこりゃ」

その後、結局殺し合いになり紅魔館が炎上したことは明らかな事実である。

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