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異世界勇者~それぞれの物語~  作者: 野うさぎ
番外編 トパーズ編集部
95/386

第8話

失敗した。


初めてのデートなのに、同じ服を着ているなんて思わなかった。




「麗は、面白いね」


戌野さんに笑われた。




「お揃いだね」




俺も、その場は笑って、過ごすことにした。




トパーズの売り上げはぎりぎり赤字ではないけれど、


いいところにデート行けるほどのお金はなかった。


遊園地なんて、行けそうにもなかった。




「麗と付き合えて、幸せだよ」




今は、だれでも行けそうな公園で散歩しているけれど、いつかは遊園地とかでもデート行けたらなって。




「俺も、幸せだよ」




敬語からやっと普通に話せるようになってきた。




「トパーズがつぶれて、部署異動になるかもしれないという話を聞いたんだ」


「俺は、その話を聞いたことすらないけれど」


「部署異動になったら、麗と一緒に仕事できなくなるかもしれないんだよね」


「多分」


「でも、部署が違っても、恋人関係は続くと思う?」


「もちろんさ」




戌野の言った通りに、トパーズはつぶれて、部署異動となった。


違う部署にはなったけれど、


俺たちの心はつながっていた。




年収も変わり、俺と戌は同居するようになった。


男同士だから、結婚の籍は入れられないけれど、


一緒に暮らすことはできる。




この幸せがいつまでも、続くといいな。




俺と戌野で遊園地に行くようになったし、


ホテルに泊まるようにもなっていた。




部署は違くても、会社は同じだから、いつでも会うことができる。




戌野が一番好きな人。


片思いが叶わないって思っていたけれど、あきらめ気味でも、


諦めなくてよかった。




最初は賃貸のアパートでの暮らしだったけれど、


しばらくしたら、家を買う話も出るようになった。


家を買うことはすぐにはできそうになかったし、


ある程度、貯金してからとなるかな。




俺と戌野は、部署が違うと帰る時間帯もばらばらだったりもする。


その時は、早く帰った人が夕食を作るという話になっている。




俺と戌野は、男同士なので、子供は作れない。


でも、子供なんていなくてもいいんじゃないかなというのが正直な意見。




「ガーネットの売り上げが伸びている」


「本当だ」




赤字だったガーネット雑誌の売り上げが伸びて、人気の雑誌となった。


トパーズは倒産したというのに。




ガーネット編集部は、編集部の一人が行方不明となり、遺体で発見されたということで有名な話だ。


噂によると、自殺したんじゃないかという話もあるが、真偽は不明。




トパーズは売り上げ最下位の編集部ということになるのか。


トパーズに就職したことが運の尽きだったかもしれない。




だけど、俺は戌野と一緒にいて、最高に幸せ。

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