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異世界勇者~それぞれの物語~  作者: 野うさぎ
番外編 ムーンストーン編集部
84/386

第4話

仕事、仕事。


気が付けば、恋愛よりも仕事を優先していた。




プライベートを大切にできそうになかった。


家でも、書類仕事をしていた。


しかも、この書類には、締め切りがある。


締め切りが、早いものから取り掛かろうと思い、


明日が締め切りの書類から終えて、


明後日が締め切りの書類の順に終えることにした。


明後日の次は、明々後日だ。




「つっきー」


空気を読まないほっしーが、しゃべりだす。


「いつまで、仕事しているの?」


「もうすぐで終わるから」


「いつも、そればっかで、終わったことなんてある?」




ない。


ほっしーを、何日も待たせてばかりだった。




仕事ばかりで申し訳ない。


僕は自分のことばかり優先するようになっていた。


自分が逆の立場なら、自分のことを優先してほしいとか思うはずなのに、どうして?




「ほっしー」


「どうしたしたの?」


「呼んでみただけ」


「何でだよ?」


「なんとなく」




こんな仕事辞めてしまいたい。


でも、辞めてどうする?


現実から逃げたくなる自分がいた。


いつも、いつも激務に追われると嫌気がさしてくる。




「ほっしー、こんな僕、嫌いかな?」


「なんで、そんなことを聞くの?」


「恋人失格なことしてるから、


仕事で忙しいとか、ほっしーのことが好きなのに、ほっしーを大事にしたないよな」


「そんなことないよ。仕事しているつっきーも、かっこいいよ」




意外な返答だった。


もっと違った答えが返ってくると思っていた。




「つっきーが仕事してくれるおかげで、


助けられる人がいるなら、


つっきーはだれがなんと言おうとヒーローだよ。




世の中、仕事してくれる人がいないと、成立しないんだよ。




工事とかだれがしてくれているの?


家で生活できるのは、どうして?




それはね、仕事してくれる人のおかげと思うことにしている。


だから、つっきーも仕事している自分に自信持ちなよ」




ほっしーが、そんな発言をするとは思わなかった。


そうだ、僕は自分を責めることではない。


仕事を早く終わらせて、ほっしーにかまってやるんだ。


ほっしーにかっこ悪いところ、見せたくないから。




僕は仕事を終わらせて、普段使わないような有給を、ほっしーのために使うことにした。


休みの日くらいは、ほっしーとの時間を作ってあげたいと思っていたから。




「俺、つっきーのことが好きだよ」


「僕も」




ほっしーの表情が、前よりも明るくなってきた気がする。


言動もポジティブに変わりつつある。


ほっしーは、急にどうかしたのだろうか?




月と星がひとつになれたらいいのにな。


そしたら、無敵になれる気がする。

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