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異世界勇者~それぞれの物語~  作者: 野うさぎ
番外編 アーチャークエスト
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第2話

おれは石ノ木さんのすることを許せそうになかったです。

だってぶつかって謝りもしないし、暴力という手段にすぐ走ってしまったから。

「あんなことして大丈夫なの?」とるいきさん。

「大丈夫ですよ、何のために鍛えたんですか?」

そう、おれは3ヶ月アーチャー(弓使い)としての修行をしました。

一応るいきは今から11ヶ月前から異世界で修行をしていたと言うし、おれより数ヶ月先輩かもしれないけど、才能はおれの方があったらしく、アーチャーの初級を誰よりも早く獲得しました。

おれは小学6年生の夏休みに異世界の存在を知って、当時やんちゃなおれはありとあらゆる手段を使って異世界に侵入したものだから驚かれました。

どうやって行ったかはゲスモンという異世界と人間界を瞬間移動できるおじさんにやり方を教えてもらったらすぐにできたんですね。

普通の人間だけどおれの姉が「クーデレラ」の血筋をひいていたから俺にもそんなにはっきりは出てなくてもクーデレラの素質はあったものだから、ゲスモンに「貴様、女で生まれたらクーデレラの才能を開花できたかもしれん」とまで言われてしまいました。

俺みたく多少のクーデレラの力があれば瞬間移動、転生などできるらしいけど治癒能力は持ち合わせてないため怪我をすると致命傷だし、命に関わることもあるらしいです。

回復手段や攻撃手段も持ってないとのことなので、アーチャーになれても高い戦闘能力はクーデレラの能力では身につかないそうです。

ちなみにクーデレラには防御、浄化、補助の三種類あるらしいのですが、おれは防御や浄化の力を持ってなくて、補助のクーデレラだそうです。

おれは賢く補助の力で弓を強化しました。

補助のクーデレラは身の回りの者や自身、他人を強化したりできるので好都合でした。

防御面については敵の攻撃を受けなければいいだけの話ですし、浄化はできなくても弓で攻撃すればいいんです。

補助の力で自身や味方のスピードをあげたり、しまいには敵のスピードや力を下げることもできるので、あとはおれが死んだ時に転生ができるかって話なのですが、ゲスモンの話によると転生にはかなりの浄化システムと、生身の肉体を欲しがる魂をはねのける防御力と、魂や肉体のエネルギーが保てるような強い強化と1秒でも遅れることのないようにスピードを瞬発的にできるようにならないとできないらしいです。

魂の脱け殻が入れる肉体を霊体だけの人はいつでも欲しがるらしいですし、失敗してしまえばその霊体の方が先に転生して、転生失敗したクーデレラは転生を諦めるか次の転生機会を待つかどちらかしかないらしいです。


ちなみにクーデレラだれでも転生ができるわけではなく、条件つきらしいです。

1、果たせてない使命があり、使命を果たすための転生。つまり使命を果たしたら肉体を保てなくなる。

2、転生前と転生後で同じ性別、身長、体重、血液型、フルネームでなくてはならない

3、補助、防御、浄化の力を持つクーデレラ3人一緒に転生すること

4、転生後は3人は離れてはならない。離れてしまえば死に至る

5、転生後の寿命は短く、衣装が光ってる期間のみである

との条件があるらしいです。


かなり難題な条件を果たせない人も多いらしいし、転生しても長生きができないため、転生しないことを選ぶ人も多いらしいです。

「だけど、タイト君はクーデレラの力を使ったよね?」

「多少ですね」

「危ないよ。もし、あれで攻撃を喰らっていたら致命傷だったよ」

おれはあの時自分を強化して、自身の避けるスピードを上げた。

「だけど、るいきさんは回復手段があるからおれが怪我したら回復してくださいよ」

そう、るいきは攻撃手段はそんなになくても高い治癒能力を持っているから自身や他人の大きな怪我でさえ治せてしまうんです。

修行に11ヶ月もかかったのはそのため、そもそもるいきさんは攻撃に優れてなかったから。

「ちなみにクーデレラとは違うけど防御に優れている女と浄化システムを持つの見つけましたから」

「もしかして‥‥?」

攻撃には向かないけど防御に優れている少女蒼空 守璃(そら まもり)、攻撃には向かないけど浄化に優れている少女美元 繭(びもと まゆ)の二人のことです。

「クーデレラじゃないかどうかわかるの?」

「ゲスモンに見てもらいました。ゲスモンはクーデレラを見抜く力があるんですね。だけど要注意人物はいる、と」

「要注意人物?」

「そうです。男塚 慄胡(おとこづか りつこ)さんと覗水 くぼ(のぞみず)さんの間にできた子どもがもし、女の子ならクーデレラの力を持っているかもしれないと」

「力ってどちらの?」

「男塚さんのおばが浄化、覗水さんの姪っ子さんが防御だから、生まれたのが娘ならどちらか片方の能力かもしれないし、あるいは両方の能力かもしれない、と」

「他にもタイト君の中2のお姉ちゃんも危ないのでは?」

「ゲスモンに確認してもらいました。そちらはクーデレラの力をおれみたく少しどころか全く持ち合わせていないみたいです」

「他にも危険な人がいるのでは?タイトの両親とか?」

「それはないです。クーデレラの力は遅くても19歳までには覚醒します。20歳過ぎても覚醒しない場合はクーデレラの力を持ち合わせていません」

「まずクーデレラの力が何なのか、クーデレラは男でも覚醒しないの?」

「女性と男性では脳の仕組みや体の構造が違うから、男性は大きな力を発揮しません。男性は歴上クーデレラの力を必要としなかったそうです。女性の方が子孫を多くでも増やすためにクーデレラの力を最大限まで発揮したそうです」

「だけどクーデレラが力を発揮したところで‥‥」

「防御に優れてるかたはできたんですよ、赤ちゃんも自身も守れたし、二番目が補助で自身のお腹を強化して、三番目が赤ちゃんや自身のストレスを浄化。人工的には防御、補助、浄化の順。浄化は全人間世界人口の1パーセントしかいなくて、補助は人口の2パーセント、防御は人口の3パーセントしかいないクーデレラです。異世界だと浄化4パーセント、補助5パーセント、防御6パーセントぐらいですね」

「そんなに少ないの?探すの大変じゃん」

「このように生まれてくる確率も低いし、人間世界だと合計で100パーセントのうち6パーセントしかいないんです。一生のうち出会うか出会わないかの確率です。それに比べて異世界は100パーセントのうち15パーセントなので、異世界の方が見つかりやすいでしょう」

「クーデレラを探すなら異世界がいいということ?」

「そうゆうことです。だからクーデレラを狙うものが人間世界に現れないのはそのためでしょう」

「言われてみれば怪物も人間世界には現れないけど異世界には現れる」

「異世界の方が効率がいいからです。人間世界は住みづらいし、人間世界は音楽やスポーツなど才能を求めるから」

「異世界には才能を持つ人はいないの?」

「いるけどそういったことは豊富じゃないから、異世界は特殊能力を求める世界です。異文化なんですよ」

「るいきたちが住みづらい世界だよ」

「そうです。なら、異世界人も人間世界が住みづらいはずです。体質も違いますから」

だから人間世界は今も平和を保てるんだと思います。だけどこれもいつまで続くかわからないし、人間は常に変化をしていて、異世界と似たような進化に発展すればどうるかもわかりません。

古代ヨーロッパの時代は、異世界と人間世界が似たような文化のために行ったり来たりができたけど、中世に入れば人類が急激な変化を遂げたため人間世界と異世界が分かれたらしいです。

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