第1話
俺は石ノ木レオ。
中学1年生。
4月から入学したぞー。
みんな4月の入学段階だから俺は162センチだけどみんな俺より背が低い。
俺は昔から背が高くて背の順ではいつも後ろだった。
俺が4月2日生まれだっていうせいもあるだろう。
クラスはっとおお、俺は1年A組かあ。
こうしてワクッワクの中学生活が始まると思っていた‥‥。
ある時俺が友達とバトルしているとすぐ近くにいるやつとぶつかった。
「いったあ」
顔をあげると隣クラスの1年B組の恋野タイトと1年C組の弓時るいきがいた。
「ぶつかったら謝りましょうよ」と恋野。
「いいの、るいきがちゃんと前を見て歩いてなかったから」
「るいきさんは悪くありません」
「うるさいわ!殴られたいのか?」
俺が手を出した瞬間恋野が受け止めた。
こいつ、やるなあ。
だけど左手が残ってるんだよ。
左手をあげた瞬間恋野は見事によけた。なっ‥‥!
「おれがいくらでも相手になりますよ?」
面白れえ。
恋野は俺のキックやパンチを見事に避けて、俺にパンチをくらわせ、俺はふっ飛んだ。
恋野、強え。
「石ノ木さんですか?全然強くないですね」
「てめえ、何で強いんだ?」
「修行してたからですよ。3ヶ月くらい」
「るいきは11ヶ月になるけど」
「お前は聞いてねえ」
「もう二度とそんなことしようと思わないことですね」
恋野はそうして弓時と一緒にどこかへ歩いていった。
何なんだ、こいつ。
不思議なことをいうやつだなあ。
俺が放課後一人で歩いていると
「あーれー、石ノ木君?」と優狩 竹緒がいた。
「優狩!」
「恋野君に負けたんだって?」
「どこからそんな情報を?」
俺は優狩にだけは言われたくなかった。
優狩には昔から負けてばかりはだからだ。
身長も163センチと俺より高い。
たった1センチの差じゃなかって思うかもしれないけどそれが俺にとっては大きいんだよ。
「どこからでもいいのじゃないの。恋野君、今年になってから両親が離婚して恋野から恋野に変わったらしい」
「それはどこから?」
「恋野君本人に聞いたの。2月1日になってから離婚が決まったから小学校卒業して中学に入学する前に苗字を変えてもらったらしいわ」
「興味ないわ」
「あたし、恋野君ってカッコいいと思うのよ。4月の身体測定でやっと161、0センチになったらしいよ。この調子だと石ノ木君の身長を抜かすんじゃない?」
言われてみれば恋野は俺とたいして身長変わってない気がした。
「弓時君も160センチあるらしいよ」
俺だけでなく、弓時も中学入学段階で160センチ以上あるのか。
大体まわりのA組みんな身体測定して男子は160センチ未満だったし、俺が一番背が高くてクラスで二番目に高いやつは159センチしかなかったから「みんな160こえれないのか」と俺はさんざんまわりを馬鹿にしてきた。男子で一番小さいやつは150センチ前後のような気がしたけど、そんなやつに興味はない。
「第一小さいのは今だけよ、そのうちみんな160や170平均でいくわよ?」
「俺の身長を抜かすやつなんてこれから一生現れるわけない」
「ここにいますけど?」
優狩は生意気だ。この生意気なところはこれから先直りそうなると気配もない。
待ってろ、優狩、いつかオレがお前の身長を抜かしてギャフンと言わせてやる。
そのために毎日牛乳を飲んでいるんだ。
牛乳さえ飲めばなんとかなる‥‥と思う。
救いなのは優狩が1年B組だということだ。
数日がたった。学校が始まってまだそんなたってないのに俺のA組でいじめが始まった。
話を聞く限り小学生の時からあったらしい。
「やめてください‥‥」
こいつは命作 夢多。
150センチと少ししかないつまりクラスで小柄なやつが150センチ後半ある大柄な男二人組でいじめを行っていた。
止めてやるか。
「おい、やめてやれよ」
喧嘩の強い俺の言うことはきくよな?
「お前は喧嘩に負けたやつ」
「うるせえな」
俺は二人をボコボコにした。
「なんだ、楽勝じゃないか」
「覚えてろよ」
二人が逃げ去った。
「あの‥‥ありがとうございます」
「感謝されるまでのことでもねえよ」
「俺は小学の頃からいじめられていたけど誰も助けれる人がいなくて」
「自分のことは自分で助けろよな」
「だめ!誰かに助けてもらわないと‥‥精神が保てない」
「どうゆう保ち方してるんだ?」
「とにかくこの感謝は忘れると思う」
「忘れるんかい!」
こいつ、天然か?
「とにかく感謝してもしきれるので」
「言葉の使い方大丈夫?」
何はともあれ喧嘩で救ったのか?そうゆうことになるよな?
次の日。
俺よりも背が高い上級生が現れて「てめえ、昨日可愛い後輩いじめたんだよな?」
「いじめた?いじめられたの間違いじゃなくて?」
「どっちも意味は一緒だ」
「とにかく来てもらおう、トイレに」
「女子トイレにですか?」
「違う!男子トイレだ」
「行きたくないです。学校のトイレ、どこも臭いんで」
「それは言えてる。だが、来てもらおう」
「最近トイレ流さないやつ増えてるから余計に臭いんすよ」
「マジで!?それは知らなかった」
だけど先輩はすぐに切り替えて
「だけど来てもらおう、話がある」
「ここですればいいじゃないですか?」
「いいや、だめだ」
俺は先輩に連れられ、男子トイレまで入った。すると何人かの目付きの悪いやつらがいて、そこに二人のいじめ組もいた。
「連れてきたぞ」
「俺、やっぱ帰っていいすか?」
「だめだ、帰さない」
「ここ臭いから」
「それは言えてる。みんな煙草臭い」
「先輩、違います。これは屁の臭いです」といじめ二人組の一人が言った。
「そんなことするやつがいるのか?」
「いっぱいいますよ」
「そんなやつ追い出せ」
「ここにいる全員で一斉にしました」
「よし、全員追い出せ」
「それはできませんよ。トイレにこもってるやつがいるからみんなトイレ我慢してるんですよ」
「なら、そいつに早くトイレから出るように言え」
「言っても聞こえないみたいです。音量を最大にして音楽を聴いてるから」
「なら、それ以外にもトイレこもってるやついるだろ?」
「はい、います。だけどそいつ人間じゃないんで、言葉がわからないみたいです」
「人間じゃないって‥‥?」
先輩がいじめられっこに連れられ、向かうと
「何だこれー」
なんとそこにはトイレの個室を閉めた状態でキリンがこちらをのぞいていた。
「むしろ、どうやって入ったの?」
「キリンが間違えてトイレの戸を閉めてしまって、出られないようです」
「そもそも何故ここにキリンがいる?」
「先輩、この男子トイレ危ないですよ」
「それは言えてる」
俺はあきれて男子トイレを出ることにした。予想と全然違うことしか起こらなかった。




