第4話
「きゃー、変態がきた」
「誰かー助けてー」
土曜の学校休みの朝から何なんだ?
俺からベッドから降り、アパートの二階の窓を開けて覗いてみると俺の姪っ子の愛崎咲声、恋野の一番上のお姉さん恋野颯奏、男塚のおば男塚慶小さんが見知らぬ一人の男に追い詰められていた。
「やっと見つけたぞ、クーデレラ」
「クーデレラって何よ?」
「クーデレラってあんた中2病じゃないの?」
「人の話を聞けいっ」
言いたい放題だな。
「クーデレラとは世界に3人しかおらん。それぞれ防御、味方を強化するサポート、浄化の能力を持ち合わせとる。しかーし、3人一緒でないとちからを発揮できないところや、攻撃手段を持ってないところや、治癒能力を秘めてないため一度攻撃を喰らうと致命傷をおったり、再生や蘇生能力もないという弱点があるがな」
男が杖から黒い炎をメラメラとさせ、
「自身の能力に自覚がないのか、知らないふりをしているのか、どちらでもよい。貴様らにどんな方法でも致命傷を追わせれば終わりなんだ」
「キャーーーーーーーーーーー」
「待てい」とタイトが男の前に立ちはだかった。
「誰だ、貴様は」
「知らない人」
「んなこと、聞かなくてもわかるわっ」
「だったら何で聞いたの?」
知らないひとにも敬語なしか、いくら知らない人とはいえ、相手は年上だと思われるぞ?
「名前を聞いてるんだ」
「名前?前、学校で知らない人に名前を教えちゃいけないって先生に言われてるよ」
「貴様ら異世界人はこんな教育をしているのか」
「異世界?」
「まあ、よい。小僧に用はない。用があるのはこちらの小娘だ」
だけどタイトの後ろに3人はいなかった。俺もきずかなかった。いつの間にいなくなったんだ?
「おじさん、3人ともどこ行ったの?」
「それは、わしが聞きたいわっ」
「3人は逃げ出しました」と男塚が速やかに答えた。
「逃げた?」
「それよりも、あなたは何者ですか?」
「わしは人間世界にクーデレラを探しに来たものだ」
「クーデレラ?」
「わしらにとってはクーデレラの存在は邪魔である。防御は攻撃無効でな、覚醒する前に傷を与えてやりたくてな。サポートは厄介。敵の攻撃も防御も無にし、味方を強化する。浄化は心を清め、うまくいけばこの世から悪意のある者は浄化され、平和と化かす」
「つまり、何を言いたいんですか?」
「クーデレラを知らぬとは貴様ら一般人だな」
「おじさん、クーデレラってどんな特徴があるか他にも聞かせてよ。そもそも何でクーデレラを狙うの?」
「遡ること古代ヨーロッパ。クーデレラは人間世界とわしらの世界を行ったり来たりしてな」
「ハイ、ハイ」とタイトが手をあげる。
「最後まで聞けって」
俺は男が中2病としか思えなくなった。
だけど話を作るわりには話がよくできてる方だと思う。
恋野の唐突な質問に答えれるものだから。




