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第4話

 僕と青髪の女の子は二人で、洞窟の暗唱番号を探すことにした。

 女の子は歩くのが早く、僕はおいていかれそうだった。


「そんなに戦闘を歩いて、武器とか持ってるのか?」

「武器?ない」


 武器を持ってないって・・・・。


「武器持たなかったら、どうするの?」

「盾があるし、鎧もある。それに使えるのは剣だけじゃない。

魔法もある」


 確かに、盾は常に常備してあるし、上半身は鎧で、剣以外にも魔法とか使えるけど、いざって時は武器が必要とか思うのは僕だけかな?

 それはともかくとして、ここをどう突破していくか、そのことだけを考えようと思った。


 僕が一目惚れした女の子だけど、どうせ話す機会とかないだろうとか思っていたけど、意外とあった。

 まさか、こんなふうに一緒に行動する日が来るとか思わなかった。


 暗唱番号を探すなんてそんなファンタジーみたいなことが異世界ではあり得る。

 そんな簡単に見つかるとは思えないけど。

 暗唱番号を見つけて、元の世界に帰る。

 こんな都合のいい展開があるかどうかわからないけど、やってみるしかない。


「よく考えてみたら、異世界に来る時の暗唱番号を試してみるか、その反対の番号を入力してみるかしない?」

「できるかどうかわからないけど、やってみよう」

 

 実は、僕が異世界に来るときの暗唱番号があって、それを入力してから、異世界転移することができた。


 僕と女の子は、洞窟の前に戻り、異世界に来る時の暗証番号を入力してもだめだったので、異世界に来た時と反対の番号を入力した。


 そこで、扉が開いた。

「クリア、おめでとうございます」

 え? これでクリア?


 僕は半信半疑で、女の子と一緒に洞窟の中に入った。

 こうして、元の世界に帰ることができた。


 これは後から知った話だけど、異世界転移するための瞬間移動装置があったらしいけど、その装置が壊れたため、異世界に来た者は帰れなくなったとのこと。

 つまり、修理して直るまでは帰れないということになる。

 だけど、洞窟は異世界と僕たちの住む世界の通路みたいなもので、暗唱番号さえわかれば、だれでも行き来できる。


 ちなみに、その女の子も異世界に帰れなくなってしまった女の子だったらしい。

 名前は聞いたことないから、今度別の機会に聞いてみようと思っていた。

 

 人間世界にも洞窟はあったし、全国各地域にあるので、家から近い通路を選べばよかった話だった。

 なら、最初から瞬間移動装置とかじゃなくて、洞窟の通路にすればいいじゃないかと思うかもしれないけど、全ての場所にあるわけではないので、人によっては家から遠いなんてこともあったりするので、それなら、瞬間移動装置の方が便利かもしれない。

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