エピローグ
戦う。世界のため。
あたしは、白の教団に入団して、世界の平和を守っていると思う。
多分、守っているかな。誰にも感謝されないし、認識されない。
なぜなら、敵は見えないから。
認識できる人は認識できるかもしれないけれど、そんな話だれも信じないと思う。
白の教団にいる人達は、全身白の服だったりとかある。
団長の考え方とかあるから。
「白とか汚れるから、いやなのよね」
そんな言葉を呟くのは、同じ仲間のメンバー。
メンバーたちの話声が聞こえる。
「団長に言えば?」
「団長に言ったところで、考え方を変えないと思うよ。
昔、入団する前に『白は汚れるから、他の色にしてほしい』と何度も、お願いしてもだめだったの。
だから、これからもだめだと思う」
団長が「君たち、そろそろ戦いの時間だよ」と呼びかけられても、
「忙しいから、無理」と二人で声をそろえて、答えた。
「忙しいって、お菓子食べているだけじゃないか」
「あたし、この後、髪のお手入れとか、お肌のお手入れしなくてちゃいけないから」
「私は、サッカーやりたい」
「そんなの後でいいじゃないか。そろそろ行くよ」
白の教団には、白の犬が一匹いて、名前も「シロ」だった。
シロを可愛がることは、あたしの日課だった。
犬全般、嗅覚がいいかもしれないけれど、どんな匂いなのだろう?




