第9話
Y戦士の真実を聞かされることとなった。
Y戦士の正体は異世界で言う指名手配集団のことで、
みちびは騙されていた。
人間世界を勧誘しては、入団させ、連続殺人の仲間にさせるか、
不要と判断させれば、口封じとして殺されてしまうかだった。
「こんなに知られているのなら、捕まるだろ」
「捕まらない。全員での一斉行動はしまいし、
捕まるのは底辺のメンバーだけ」
「Y戦士以外のA戦士とかもそうなのか?」
「そこは何とも、ただ協力隊であるということは、そうゆうことも考えられる」
騙された人が入団する組織だったのか。
「おや、この様子は真実を知ったな」
振り返ると、あの時のスキンヘッドの子供がいた。
「ワイらは連続殺人集団」
「黒幕はだれなの?」みちびの妹が聞いた」
「それを教えるわけにはいかないのだ」
「ということなら、普通に君が黒幕と疑うのが自然だと思うけどな」
「ほう」
「目的は何なの?」
「語らんよ。想像に任せる」
「語らないということは、何か企んでいると疑う」
「どうぞ、疑ってくれ」
スキンヘッドの子供が一番信じられない感じはしていた。
していたけど、確証もなかった。
僕の勘は昔からよく当たる。
なぜ?と聞かれると、わからないけど、非常に当たる。
「どうするつもり?」
「ほう」
「これからも勧誘をするの?」
「勧誘はしない。誘拐はするかもしれないが」
「オレがなんなのかわかっていないから、そんなことを軽々しく言えるんだ」
「何?」
みちびの妹がどこからか手帳を取り出し、手帳を見せた。
「もしかして?」
「オレは刑事なんだ。こうなるとわかっている以上、見過ごすわけにはいかなくなる」
「警察なら、警察らしい格好をしていると思うが」
「刑事だからな」
「みちびから妹が警察をやっているなんて聞いていないんだが」
「家族にも内緒の警察官だ。職場の人間しか共有してはいけない企業秘密。
それよりも、君の企みもばれたし、顔も知られている。
不利になるのは、どちらだ?」
「警察なら先に言ってくれれば、こちらも考えていたのにな」
「ということは、かなりおいつめらているな」
警察の制服を着た人たちがどこからか、次々と現れ、
警察のパトカーも来ていた。
「話は聞かせてもらった」
「いつから警察が来ていた?そんな話聞いてないぞ」
「いつ、どこで見張りをしているのか、わからないものだぞ」
「殺人の容疑で逮捕する」
「逮捕されるか」
「全員ではないが、他の仲間もいくつか捕まえた」
僕も、警察がいつから来ていたのか知らなかったし、
見張りをしているとも思わなかった。
「ワイが、警察の罠にはめられるとは。
警察とわからない格好をしているのが悪いんだ」
「話は署でじっくり聞かせてもらおう」
「いやだあ、ワイは捕まりたくない」
スキンヘッドの子供は、何人もの警察に押さえつけられ、パトカーに乗せられた。




