表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/386

第1話

 僕は、戦う。

 この世界を守るために。


 僕は普段は人間世界で生活しているけれど、異世界に行くことができる。

 異世界ネームと、人間世界でのネームがあって、

 人間世界は生まれ持った名前だけど、異世界ネームは自分で決められ、異世界に転移することができる。

 僕は人間世界では嵯峨さがりつなので、異世界ネームでは「りつ」という名前にした。


 あの動物みたいなのに頼めば、異世界なんて簡単に行ける。

 人の言葉を話すうさぎ、猫、犬とか何でもいいから「異世界案内人」と名乗るやつに、異世界転移をお願いすれば異世界なんて簡単に行ける。

 だから、いつも通り僕はお願いしたんだ。


 人間世界では黒髪黒目だが、異世界では左目を髪で隠すようになる。


 異世界で今日も、僕はレイピアを持つ。

 これで、気が済んだら、帰るか。

 異世界案内人の動物に頼んでも、「あれ、帰るための方法がない?」いう返事が来た。

「ないって、どうゆうことだ?」

「さっきからそれを探しているのですが、なくて・・・」

 異世界案内人がタブレットを操作していると、画面が変わった。


 画面が暗くなり、音声が流れた。

「諸君らに、お知らせだ。

今から、異世界での扉は閉まった。

君たちは人間世界には帰れない。

ここで死んだら、終わりと思いたまえ。 生き返ることはできない。

人間世界に帰りたければ、黒幕を見つけ、黒幕を倒すしかないということだ。

じゃあな」


「人間世界に帰れないって、どうゆうことだ?」

「こちらにも、何がなんだかさっぱり」


 僕は、人間世界に帰れないし、

帰るためには黒幕を見つけて、黒幕を倒すしかないって、

誰が黒幕なのかわからない以上、どうやって見つけて、倒せばいいのさ?


「すいません。

どうやら、人間世界に帰る方法はないみたいです」

りすが謝った。

 

 そんな・・・・。

 だけど、いいや。

 家族とうまくいっているわけでもないし、僕が跡継ぎとかめんどくさいこと待っているし、帰れないことにこだわらなくていいか。

 無理やり、気持ちを切り替えた。


 だけど、それは無理やりすぎたかもしれない。

 すぐにネガティブな感情がおそってきた。


 僕は、これからどうすればいい?

 どこに住んで、どこでご飯を食べていけばいいんだろう?

 異世界なのだから、知り合いなどいるはずもない。

 

 お腹すいた。

 気晴らしに怪物とかと戦って、人間世界に帰ることしか考えてなかったから、どうしていいかわからない。

 所持金とかない。


 僕は、異世界案内人と別れて、町に向かうことにした。

 これから、何をどうするかなんで、どうでもいい。

 とにかく、町に向かって何かしよう。

 

 何をどうするかって?

 考えていない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ