第3話
あれから数年後。
両親はなくなったため、僕は父方の祖父母のところに、妹は母方の祖父母のところに引き取られるようになった。
妹はカラーのランドセルをしょって小学校に行くようになっている。今は小学六年生だ。
僕は早生まれのために高校三年生だけど17歳だ。
そろそろ就職するか、進学するか決めなくてはならないはずだけど、決まりそうもない。
いじめっ子達とは、中学が別々になったため、それ以来会っていない。
妹も中学進学とかどうするのかな?私立にするのか、公立にするか。
そこで、一人の巨乳で小さな少女が現れた。
「こんなどこにいたのですね」
「君は‥‥?」
「おれは、導なのです」
「みちび?」
導
名前の通り、ちびだ。
身長141センチだが、巨乳。
僕より何十センチぐらい低いのだろう?
異世界出身者とのこと。
緑の髪をしていて、向こうではその色を「マスカットブロンド」と呼ぶらしい。
一人称は「おれ」だけど、なのです口調。
本人曰く、三姉妹の長女らしい。
長女は防御担当、二女はサポーター、三女は浄化担当らしい。
ちなみに、アルファベット戦士ではないらしい。アルファベット戦士のマスカットとも無関係とのこと。
「向かうのです。異世界へ」
「異世界なんて急に言われても‥‥」
「世界を救うのは君しかいないのです」
「適当に選んでいるのか?」
「適当に選ぶのは流石に非常識すぎるのです。
常識ぐらいおれはわかるのです。
君を選ぶ理由ぐらいあるのです」
「どんな理由かな?」
「話を聞いてしまったのです。
X戦士やY戦士の推薦も受けて、実際その存在を目の当たりにして、怪物も見たというのに、戦士になることを選ばずに6年の月日が流れたと聞いたのです」
その話をどこから聞いたのかわからないけど、間違っていない。
「つまり、6年も戦士になろうとか微塵も思わなかったとかなるのです。
迷いもなかったのですか?」
「あんな危険な戦い、僕には無理かなって」
「流石なのです。
中にはそのまま、交わす方もおるのです。
ならば、君は惑われない意志があるととったのです」
そんなことはない。
僕は戦う意志も覚悟もなかった。それだけの理由でしかない。
「おれはいつでも君の隣にいるのです。
よろしければ、名前も教えていただきたいのですが‥‥」
「ゆと」
「ゆとちゃまって名前ですか?
わかりましたのです。
では、おれは異世界に一旦帰りたいのです。
ちなみに異世界について聞きたいことはございますか?」
ここは素直に聞いとこう‥‥。
異世界について導から聞く話によると、
ピンクの髪は、ピーチブロンドと呼ぶ。
青い髪は、ブルーベリーブロンドと呼ぶが、略して
ベリーブロンドと呼ぶ人が多い。
黄色の髪は、パインブロンド。
紫の髪は、グレープブロンド。
赤い髪は、アップルブロンド。
オレンジの髪は、オレンジブロンドやみかんブロンド。
婚姻可能年齢が女性は22歳から、男性は23歳からと遅い。
成人も22歳から。
二分の一成人式は、11歳とか12歳で行われるらしい。
中には成人や婚姻可能年齢を引き上げるという話もある。
異世界の人たちには、第三次成長期があるらしい。
僕たちと同じように第一成長期や第二次成長期があって、遅くても20歳くらいから第三次成長期を迎える。
第三次成長期が終わる年齢は個人差があるらしい。
第三次成長期なんて体のどこらへんが成長するんだ?
そして、異世界にはひとつだけではく、いくつか存在するということ。
それぞれ名前はあるが全部は覚えられないだろうということ。
「詳しいことを話したら、長くなるのです。
では、これで失礼するのです」
導は去っていった。
次は何のお誘いだろう?
どんなお誘いであれ、来るつもりはない。
ワイワイはどうなったのか、こわくて確認できない。
実は生きているかもしれないし、本当に死んだのかもしれない。
あんなことになるくらいなら、普通に進学して、就職して、結婚して、家庭を作るという誰もがするようなことを僕はしていく。
僕はヒーローに対する憧れもないし、フィクションみたいな出来事を体験したくもない。激しい少年漫画みたいなバトルも僕にはできそうにない。
なら、僕にできることは何も尽くさない。
高卒で就職するか、進学するか。
僕はいまだに決まりそうにない。
今は選択肢が多いから、どれを選んでいいのかわからなくなるし、どちらを選んでも正しいような間違っているような気もする。
僕が本当に何をしたいのか見えてこない。
そうだ、暇潰しでもしていよう。
これから何をしようかな?




