第7話
マエストロ先生はこんな感じみたいだ。
年齢は13歳。
身長は146センチ。
こんな同学年みたいなやつに、先生を名乗られてもなあ。
これは地雷を踏むような気がして、あえて口に出さないでいた。
しかも、クラスの同級生が赤ちゃんのおむつ換えをした時に、男の子ではなく、女の子と発覚した。
「どういうことだよ」とクラスの一人が問い詰めたところ、先生の間違いだということになった。
「ごめん遊ばせ。
男の子を連れてくるつもりだったのに、間違えた」
心から謝罪の伝わらない謝り方だった。
先生が連絡したところ、バンビーノは女の子だった。
男の子は違う人に預けられているらしい。
あきれて教室に出たら、廊下ですれ違った。
同じクラスではなかったけど、隣クラスにあの時に会った青髪のツインテールの女の子がいた。
あの時の名前の知らない女の子。
どうしてかはわからないけど、隣のクラスの教室から出てきて、廊下ですれちがった時にわかったんだ。
「あの」
女の子は無言で振り返った。
「もしかして、洞窟で異世界を探した時に出会った子?」
「あの時の?」
「そう。 君の名前はなんていうの?」
「プリモール」
「僕はメロディーア」
「よろしくね」
「うん、よろしく。 そして、どうしてこの学園に来たの?」
「簡単な話。 才能があるから」
「どんな才能があるの?」
「才能は、異世界研究者」
「そんな才能があるんだ」
「才能と言えるものなのどうか悩ましいところがあるけど、この学園では才能の扱いになっているみたい」
「次にいつ会えるの?」
「さあね」
プリモールは去って行った。
あの一緒に異世界から抜けだそうと冒険した青髪ツインテールの女の子の招待は、プリモールだったのか。
可愛いし、美しい。
子供なのか大人なのかよくわからない容姿だった。
僕が一目惚れした彼女は、ゲルちゃん以上の魅力だった。
あの落ち着いている知性を感じさせる雰囲気には、僕は魅力された。
どうやって仲良くなればいいとかは、わからない。
それは向こうも同じだと思うから、僕の方から話かけてみよう。
僕は一旦、人間世界に帰ることにした。
あの子に会うという目的を果たすことができたから。
異世界と人間世界は行ったり来たりできる。
あれから2年後。
僕は15歳になった。
人間世界では、中学3年生。
バンビーノは2歳となり、歩くことはできるようになった。
それでも、赤ちゃんだった。
はげていた頭に青い髪がはえていて、青髪の薄いベリーショートヘアーになっていた。
見た目からしたら男の子に見えなくもないけど、女の子だ。




