第4話
「どちらか一人でも、護衛をお願いしてもいいかい?」
「もちろんですとも。 ところで、どちらの護衛を?」
「好きな方を選んでいただいて、いいのです」
僕の好みは、青髪の女の子。
好きな色も、青。
僕の心は決まっていた。
キャソーさんに言われなくても、決まっていた。
「僕は、ゲントルちゃんにします」
三人のお嬢様はそれぞれ別の理由で狙われているみたいだが、僕はゲントルちゃん以外に興味がなかった。
冷たい話だと思うかもしれないけど、ゲントルちゃんの姉に当たる人がどんな理由で習われていようと関係のない話と感じると言うか。
それがゲントルちゃんに結び付くというのなら、興味を持つかもしれないけど、三人とも狙われる理由は様々で、それぞれ別々の特殊能力があると聞いたけど、今の僕にはゲントルちゃんだけ、気にかけていればいいかなというのが正直なところだった。
青髪のもう一人の謎の少女ともいうのも忘れられないけど、ゲントルちゃんのこともそれなりに大事だと思うから。
僕は、初対面で何がわかるんだって突っ込みたくなるかもしれないけど、気持ちの盛り上がりを押さえられそうになかった。
そして、一度こうと決めたらそれはだれにも止められないくらい、僕は猪突猛進で、無鉄砲なのは自分でもよくわかっていた。
わかっているからと言っても、性格なんてそんな簡単に直せない。
人生13年生きてわかることは、それくらいだった。
キャソーさんは、ゲントルちゃんを連れてきてくれたけど、実際はイメージと違うように思えてきた。
お人形さんのような超絶美人を想像していたから。
「初めまして、メロディーアさん。
わたくし、ゲントルと言います。
そんな可愛い名前じゃないですわよね?
こんなわたくしですが、護衛を希望していただき、ありがとうございます。
大変ご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いしますわ」
生意気なのか、控えめなのか、わからないような子だった。
声は低くて、落ち着いていて、雰囲気は大人しそうだった。
僕は考えるよりも先に、
「こちらこそよろしくね、ゲントルちゃん」
僕が握手しようと手を出して、ゲントルちゃんは握り返してくれた。
僕とゲントルちゃんは握手をした。
そこからゲントルちゃんと城の外の方で、いろいろなお話をした。
だけど、まだわからないことがあって、それはゲントルちゃん、本人でもわからないことだった。
本当の親が誰なのかとか、どこで生まれてきたのかなどだった。
僕は青い髪が好きだけど、ゲントルちゃんも、自分の青い髪が好きとのこと。




