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なんのため髪を伸ばしているのかは彼女だけが知る

作者: さとう あか


 高校のクラスメイトに髪を伸ばしている子がいた。


 腰まで伸ばして本当に長かった。

 伸ばすのも手入れも大変そうだ、しかし彼女は「そんなことないわ」と言っていた。


 へーそうなんだ。自分では到底できそうにはない。

「髪を寄附しようと思っているの」


 あれか、ヘアなんとかいうやつか。

 

「どこの美容室でやってもらうの?」


「いつも行っているところでやってもらうの。なんでそんなこと聞くの?」


「髪の寄附って髪の手入れとか切り方とか色々あるからやっているところとそうでないところがあるからやってないところとそうでないところがあるって聞いたことがあったから気になったんだ」


 何も言わなかったが、顔が明らかに「え、そうなの?」なんて顔をした。

 待ってくれ、相談してないけれど言えばやってもらえるだろうみたいに思っていたというあれか?それともそこまで考えていなかったのか。



 大学進学を機にそのことは疎遠になってしまいどのように髪の毛を寄付したかがわからなくなったが、その子を知っている同じ大学に入った子と話す機会があった。


「え、あのこ小学生の時好きだった男の子が髪長い子が好きだったからって言ってたよ?」


 おう、そうなのか。 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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