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モジモジの開始
「大体な、おまえ、彼氏できただろうが!!
だから遠慮したの!!朝、断腸の想いで声かけるの遠慮したんだ!藤島はどうしたんだよ、彼氏と仲良く、お手て繋いで登校するんじゃなかったのか!?」
今度は俺が、怒りを露わにしてやったんだ。
するとどうだろう。ヒナタが、なんか分からんけどモジモジし出したんだ。「藤島くんは来たよ。来たけど、
断ったの...!!」
「は?断る理由がわかんねーな」
「ほ、ほら、私のお母さんとしても、
いつもシンジが迎えに来てくれていたのに、
急に違う男の子が来たからビックリしちゃってさ...!」
「理由になってないような気がするぞ」
「い、いつもより、、そ、そう、藤島くんときたら、
シンジより30分も早く来たから。その時、私まだ寝てたのよ!調子狂っちゃうからさ、
待たせるのもあれだから、お母さんに断ってもらったのよ!」
「んだよ。事前に打ち合わせみたいなことしなかったのかよ」
「し、したんだけど、ちょーっと狂っちゃったっていうか...」
「?しどろもどろだな、おい...」
いつもの、気丈なヒナタとは違う。
なんか、おかしくなってた。