ひったくり犯を捕まえようとしたら…
処女作です
「きゃぁぁぁぁぁ!」
その悲鳴とともに、俺はその方向え駆け出した。
そこには2人の女性がいた。
片方は地に伏して気絶しており、もう片方は息を荒げ、大切そうに赤い鞄を持っていた。
ひったくりか?逃げられる前にどうにかしなくては。
そう思い、焦った俺は、鞄を持った女性に駆け寄り、
「うりゃぁ!」
と、思い切りぶん殴った。
女性が気絶して倒れる。
俺の名は山田正義。正義と書いてマサヨシと読む。年は14。夢は警察官になること。そして趣味は人助け。
警察官になるための予行練習、ではない。日々困っている人々を助ける事を生き甲斐としているのだ。
「またつまらぬ者を切ってしまった…」
切っては無い。ただなんとなく格好いいから言っているたけだ。
そうこうしている内に、悲鳴を聞いていた人が警察を呼んでいたみたいなで、現場には一台のパトカーと救急車が来ていた。
どうやら俺も関係者として署に向かわなければならないらしい。
「また君かね」
顔馴染みの警官に言われた
「はい。人助けが趣味ですので」
「だからと言って、殴るまではしなくていいだろう?」
「はい…すんません。」
「とにかく、君も何かしらの罰が与えられるだろう。全く、もっと穏便に事を済ませられないのかね、君は」
しまった、また考えなしに飛び出してしまっていた。
まぁ、次から気を付けよう。
そんなこんなで署に着いて、しばらく事情聴取を受けたのち、今日は解散となった。
ただ女性がまだ病院にいるので、詳しくはまた後日、と言うことだそうだ。
────数日後────
俺は___少年院にぶち込まれていた。
どうしてこうなったのか……。
いや、理由はわかっている。俺が殴った女性は実は被害者で、あの現場はひったくり犯を撃退したところだったんだ。
俺は、被害者女性を殴ってしまったことや今までの素行が重なって少年院送りになってしまった。
将来、俺は警察官になれるだろうか……。きっとなれないだろう。
嗚呼、何処で間違ってしまったのか。いや、何処で、と言うより、犯人を間違ってしまったのだが。




