6話 大学2日目:前編
「……おはよ〜」
「……おはようございます」
大学生活2日目の幕開けだね。今日から学食の利用ができるし楽しみだなぁ〜。
「灯は今日は何を?」
「えっと確か英語のクラス分け試験だったかな。それと仮組みした時間割を先生に見せてOKかチェックしてもらって、新入生歓迎会かな。15時には終わると思うよ」
「まったく一緒ですね。最初は学部関係なくそうなんでしょうか」
私たち3人で2学部のことしか知らないから……何とも言えないね。でもだいたいどこもそんな感じな気がする。
軽い朝ごはんを作り、用意をしたら出発! 今日から学校に行くのに私服だもんね。なんか不思議な気分!
「私服で学校に行くのって、なんだか悪いことをしているみたいですね♪」
「あれれ〜? 優等生の輝夜ちゃんがそんなこと言って〜。本当は悪いことに憧れていたとか?」
「さぁ? どうでしょうね」
いたずらっ子のように笑う輝夜ちゃん。優等生でいるのも疲れるんだろうね。
「さて行きましょうか。お昼の集合はどこにします?」
「う〜〜ん、まだよくわかってないからなぁ。法学部って何号館なの?」
「基本2号館です」
あっ隣なんだ!
「歯学部は3号館だから離れてないね。2号館の方が食堂に近いし、終わったら2号館の前で集合にしよ?」
「はい。了解です!」
よし、お昼の予定が取れたところで学校に到着!
「・・・おはよう」
「うわぁ!? 突然後ろから来ないでよ!」
「作戦成功」
Vサインを作ってドヤ顔のブラッディ。何その小さないたずら心は……
「ではまたお昼に。灯、テスト頑張ってくださいね」
「う、うん。頑張ってみる!」
テスト勉強なんてさらさらやってないけどね! まぁ成績に関係するわけじゃないし、大丈夫でしょ……きっと。
というわけで始まりました英語の試験です。先生の説明によると成績順に1クラスから10クラスまでわけられるんだって。英語は少人数でやるみたい。
ただでさえ勉強が得意じゃないのに、[一星大学]の生徒と争うんだもんね……10クラスしかなくない? と思いつつ、一応1クラス目指して頑張ろ。
「試験、開始!」
さぁ始まった。リスニングが最後に一斉にやるみたいだからまずリーディングから。う〜〜ん……わかんない☆。私の脳みそに詰まっていた知識は受験で出しきったね。あの時が私の全盛期。今はもう衰えたよ。こんなんで大丈夫なのかな……。
心配になりつつとりあえず全部解いてみた。まぁ……どこかは合ってるでしょ。ブラッディは1クラス余裕なのかな? いまいちこの子がどのくらいのレベルなのかわからないんだよね〜。
「ではリスニング問題を始めます。音声に従って回答してください」
さてと、リスニングか。耳……そうだ、今度輝夜ちゃんの耳掃除してあげよ! 耳垢とかいう概念が無さそうだけど。輝夜ちゃんの耳をハムハムしたい!
ってヤバ! そんな煩悩を膨らませていたら1問目聞きそびれた! ……まぁいっか。テキトーに(3)にマークしちゃえ。
そんなこんなでテキトーに英語のテストは終了! 新入生歓迎会の後に結果が掲示されるみたい。いつのまにか私の学生番号が決まってたんだね。1C055番か。覚えにく。
テストが終わったらもう12時30分。2時間は長いよぉ〜。無理無理。集中続かなかったもん。
「・・・お疲れ」
「お疲れ〜。どうだった?」
「まぁ余裕。灯は……ダメそう?」
「ダメそう」
「・・・どんまい」
まぁ別にいいんだけどね? 何クラスになろうと単位を取っちゃえばいいんだから! ……なんかダメな大学生への階段を上っているような……いやいや! 気のせい気のせい!
「さて、輝夜ちゃんと待ち合わせのところ行こう! ブラッディはちゃんとお昼持ってきた?」
「うん。水筒に。今日はO型」
いやそこまでは知らないけど……。血液型で何か変わるの? 聞かないけど。
3号館を出て2号館へ。あ、もう輝夜ちゃんいた!
「輝夜ちゃーん!」
「お疲れ様です。どうでした?」
「……まぁそれはいいじゃない、ご飯行こ?」
「あっ……は、はい」
察したか……流石輝夜ちゃん。以心伝心だね。
食堂につくと……ってすっごい人。座れるかな……と思ってたけどなんとか4人席を見つけた。
「じゃあブラッディ待っててね。すぐ買ってくるから」
「・・・行ってらっしゃい」
さてさて何食べよっかな〜。この前天丼食べたんだっけ。美味しかったな〜あれ。でも第2食堂だったもんね。ここ第1だからまたメニューも違うか。
私は結局味噌ラーメン、輝夜ちゃんは月見うどんをチョイス。並んでいる途中で見つけた看板に毎日限定10食のグラタンっていうのが気になって仕方ない。卒業するまでに一回は食べるぞ! ……お母さんのとどっちが美味しいかな?
「あっ、味噌ラーメン美味しい!」
野菜も結構入ってる! これは嬉しいね。
「うどんも美味しいですよ」
大学ってすごいなぁ〜。こういう面ではブラッディって損してるよね。すごく美味しそうに血を飲んでるけど。
さ、食べ終わったら先生に時間割を見せて、新入生歓迎会だね。もしかしたら新たな出会いもあるかも……?




