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20XX年の小さな夫婦喧嘩

最近中々楽しい事が無くて、日がな休日もゴロゴロとしてました。物書きとしてこれはどうなのかと思いつつやはりゴロゴロして仕事には何も手をつけずにいると、妻の視線をなんとなく気にしてしまいます。しかし、家にばかりいるとなんとなく心が重いものです。うーん、どうしたものか。

という訳で気分転換にどっか行くか、となりまして、テキトーに仮想世界入って、オキナワの海は綺麗だなあとか、アルゼンチンの山々は美しいなあとかやっていたら、妻がバチッと仮想世界切っちゃって。ええっと思いましたよ。人がせっかく楽しんでるのに。

そして妻が言うんです。貴方いつまで遊んでいるの、仕事しなさいと。こっちは仕事するために遊んでるんだ、とこう言う訳ですからたまらず妻にお前に俺の気持ちが分かるか!と叫んで外に飛び出してしまったんですね。

しかしながら、今時外に出てもやることなんかない。何せ、飯を食わなくてもカプセルを飲めば食ったのと同じなんだからキッサテンなんかないし、あるのはロボットステーションくらい。あんなにたくさんなくても、ロボが壊れる事なんてそうないと思うけど。

仕方なく、体を動かすためにジムに行ったんです。プロテインカプセルを飲んで、ふうふうと体を動かしていると、妻も僕を働かすためにやってくれてるんだろうなあと優しい気持ちになれたので、気分良く家に帰りました。途中、近所の上松さんちのロボットに会って、謎のネジを貰ってさらに嬉しくなったり。まあ、ロボじゃないから意味ないんだけどね。昔のオーサカのおばちゃんがプログラムされてるらしいよ。ネジを配る人がいたのかな、昔は。

さて、家に帰って、妻に両手をついて謝って、貰ったネジをあげてなんとか機嫌を直してもらって今この原稿を書いています。妻は、早速先ほどもらったネジを関節部分にはめ込んで楽しそうです。それにしても、人間の奥さんを持たなくて良かったと思います。何せ、こういう時扱いが楽ですからね。はっはっはっ。

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