奴隷契約と宿
感想、ブックマーク、評価お願いします。
7/20に前話の最初に、主人公の服装のことを書き加えました。すっかり服のことを忘れていたので・・・読み返さなくても、ストーリーには影響ありませんが、一応報告です。
アドルフさんの店は、どうやらかなり高級な部類に入る店らしい。外観も他の店と比べても頭一つ抜きんでている。アドルフさんの店の前で、ポカーンとしている俺をみて、アドルフさんが自分の店の説明をしてくれた。
「私の店はこの王都の中で一番に品ぞろえがよく、皇族貴族様御用達の店なのですよ。だから、普段は冒険者・・・まだ、冒険者ではなかったですね。レオ様のような方は立ち入らせてないんですよ。」
「へー。じゃあ、なんでまた、こんな身分もはっきりしてない俺なんかにこんなにいい待遇をしてくれるんだ?」
「それは、レオ様が命の恩人であるということもありますが・・・。一番気に入ったのは、奴隷たちに対しても普通の人と接するようにしてくれたことですかね。普通の冒険者は、奴隷を使って、偵察をさせるために先行させたり、殴る、蹴るなどの暴行をしたりするんです。貴族様方にもそういう方はいらっしゃるのですが・・・。私は、そういうのは本当は嫌いなのですよ。だから、本当に気に入った人にだけ、一番のおすすめの奴隷や、サービスを行っているのです。ちなみに、今回連れてきたミアも、レオ様のような方に売る祖霊にしようと考えていたんです。・・・こんなこと、奴隷商にあるまじき行為なのですがね。さて、こんなところで立ち話も良くないですし、中に入りましょうか。」
初めて会った時から思っていたが、アドルフさんは心底優しい人間のようだ。俺は、そんなアドルフさんの心意気を素直に称賛した。そんなことを思いながら、先に進むアドルフさんの背中を追って歩き出した。
「さて、早速契約を済ませてしまいましょう。」
店の中に入り、商談室?のような場所に入り、お互いに腰をおろしたところで、アドルフさんがそう口にした。今、この部屋には、俺とアドルフさんと、俺の腕に抱きつきながら隣に座っているミアの3人しかいなかった。ちなみに今、ミアは服を着替えており、簡素だった服から、真っ白なワンピースに変わっていた。そのアドルフさんの言葉を聞き、ミアの耳がうれしそうにピコピコと動いていた。その様子を見て俺は苦笑し、その言葉にうなずいた。アドルフさんはそんな俺たちの姿をとても優しい、温かい目で見ていた。
「では、はじめますね。まず、ミアについている首輪にこちらを使って1滴、血を落としてください。」
そういい、アドルフさんはあらかじめ用意してあった針を俺に渡してきた。俺は内心、「針を指にさすとかいやだなー」と少しへっぴり腰になっていた。盗賊を殺すことは大丈夫になっても、自分が傷つくことには恐怖が残っているようである。何とも不思議なことだ。意を決して、針を指にさして出てきた血をミアの首輪にぽとっと落とした。アドルフさんはそれを確認した後、詠唱を始めた。
『主従の証をその魂に刻み込め <|契約≪コントラクト≫>』
アドルフさんがそう言った瞬間、ぽわっとミアが光に包まれた。。俺は、正直に言って見惚れていた。光に包まれたミアはとても神々しく感じられ、まるで女神様のような、そんな感じがした。ミアを包んでいた光がだんだんと収まっていくころ、俺は、なんとなくミアと何かがつながったような感覚を覚えた。そんな俺はミアに、
「これからよろしくな、ミア。」
というと、ミアは
「はい、よろしくお願いします。レオ様・・・いえ、ご主人様♪」
と、物凄くキラキラした笑顔で返してきた。
「これで奴隷契約は終わりです。レオ様なら心配はないと思いますが、一応説明しておきますね。奴隷を持った者には、最低限の衣食住を提供することが義務付けられています。それと、いくら奴隷だからといって、町中を裸で歩かせたりしたら、捕まってしまうのでご注意ください。他に何かご質問はありますか?」
その説明を聞きながら俺は、「ミアを外で裸で歩かせるわけないだろ。そんなことしたら、ミアが穢れちゃうだろ。」と、そんなことくらいしか何も思わなかった。てか、何気に初めて詠唱を見た。俺はなんか感覚で使えてるから、無詠唱でできるんだよね。なんでだろう?あと、アドルフさんの詠唱が何となく短いような気がしたから、詠唱破棄とかしてるのかな?・・・あれ?なんで俺、そんなことわかるんだろ?この時の俺はわかっていなかったが、後々、スキルの<魔法の神>の影響だとわかった。
その後、少しアドルフさんと話をして、詰め所の場所を聞いてから、そこに向かうために店を出た。ちなみに、ミアはずっと俺の腕に抱きついたままであった。まあ、2つの大きなお山の感触が心地いいからいいんだけどね。俺は、ミアと2人きりで歩いていることにひどく緊張していた。が、ミアのものすごくうれしそうな表情と、ピコピコ動く耳、そして、今まではあまり存在感がなかったが、しっぽが俺の背中に巻き付かれているこの状況に俺は、緊張から解かれ、ミアの頭を開いている手で撫でていた。きっとはたから見れば、バカップルのような甘ったる~い空間ができていたことだろう。詰め所までの道並みを歩いているときに、歩いている男どもが、俺の横でニコニコと笑っているミアの顔と、2つのお山を見て、前かがみになっていた。それと同時に、俺に対して、深い嫉妬の目を向けてきた。そんな男たちのうち何人かは、恋人らしき人に足をけられたり、ハラパンされたり、首を絞められたり・・・etc。その様子を見ていた俺は、相手をぶっ飛ばしたいという気持ちを必死に抑えて歩いていたが、中々にアレな恋人らしき人達の行動に戦線畏怖としていた。
しばらくして、詰め所についた。詰め所前にいた2人の騎士も、ミアを見て必死にこらえているようであった。ナニをとは言わないが。俺は、そんな彼らに侮蔑の目を向けつつも、
「盗賊を道中で倒したんだが・・・」
と話しかけた。2人が俺の目と、つい出てしまっていた殺気を感じて、びくびくとしながら、2人のうちの片方が、俺を案内して、『ステータスプレート』の確認やら何やらして、金貨50枚を渡してきた。どうやら、今回俺が討伐した盗賊団は、そこそこ有名で、指名手配がかかっていたらしく、そのボスとを討伐したから、かなり報酬がもらえたようだ。俺は、受け取った金貨を<アイテムボックス>にしまった。どうやら、この世界にはそんなに多くはないが、<アイテムボックス>を使える人がいるようなので、町中で使っていても、珍しい程度で済むようなのだ。だが、普通の人が使える<アイテムボックス>は、使用者のMP量によって、収納可能な重さが決まるし、時間を止めることもできないようだ。ちなみに、ティアにこの世界のお金のことについて聞いてみると、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鉄貨1枚=1円
銅貨1枚=10円
大銅貨1枚=100円
銀貨1枚=1000円
大銀貨1枚=10000円
金貨1枚=100000円
大金貨1枚=1000000円
白金貨1枚=10000000円
黒貨1枚=100000000円
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
となっているようだ。ちなみに、大金貨以上は大きな商会や、国レベルで使われる硬貨らしい。つまり、あの盗賊を一掃しただけで、俺は日本円にして、約500000円を手にいてたことになる。そんな俺をミアがさらにキラキラした目で見ていた。まるで、「ご主人様、流石です。素敵です。」とでも言っているようだ。その後、騎士の人におすすめの宿を聞いて、一応・・・、一応、礼を言ってからそこを立ち去った。
その後、オススメだといわれた宿、『小鳥のさえずり亭』というところについた。どうやらここは、そこそこに高い宿らしく、飯がうまくて、しかも、風呂があるそうなのだ。そう、風呂があるのだ。やはり、日本人としては風呂は重要だと俺は思っているので、迷わずにここに泊まることにした。宿の中に入り、
「すみませーん。」
と、俺が声をかけると奥から、
「はーい、ちょっと待っててくださーい。・・・っと。すみません、お待たせしました。お食事ですか?ご宿泊ですか?」
と、15,6歳くらいのヒューマンの女の子が出てきた。その少女に対して俺は、
「宿泊だ。2人部屋は開いてるか?」
と聞いた。それを聞いた少女は、俺の腕に抱きついているミアをちらと見て、そのあと俺のほうを見て、少し顔を赤らめながら、
「は、はい。開いてますよ。ツインとダブル、どちらがよろしいでしょうか。」
と答えた。おれは、迷うことなく、
「ダブルで頼む。」
といった。わからない人がいるかもしれないから、念のため言っておくが、ツインとダブルの違いは、ツインが1人用のベッドが2つ、ダブルが2人用のベッドが1つおいてある部屋のことだ。俺は、ミアが俺にひどくなついていることから、多分大丈夫だろうと思って、ダブルの部屋にした。案の定、ミアは目をキラキラさせて、俺のほうを見ていた。少女は、そんな俺たちの甘々な空間を見て、さらに顔を赤くし、ゆでだこのような状態になりながら、話をつづけた。
「え、えーと、1泊お二人様で銀貨10枚になります。」
「じゃあ、とりあえず1週間で」
「わかりました。銀貨70枚になります。」
俺は、アイテムボックスから金貨1枚出して少女に渡した。
「金貨1枚ですね。銀貨30枚のお返しで大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。」
少女から銀貨を受け取った後、この宿の説明を聞いた。
「この宿は、朝晩の食事と、お風呂のお金が宿代に含まれているので、お好きにお使いください。お食事は、朝が1から3の鐘の間、夜が7から9の鐘間1階の食堂で食べることができます。昼食用のお弁当も、お金を別途で払えばご用意させていただきます。今からお食事ができますが、どうしますか?」
「ああ、頼むよ。」
「わかりました。では、開いている席でお待ちください。」
「わかった。」
そういい、適当に開いている席へと向かい、腰かけた。それを見てミアは、向かいの席に腰かけた。俺は、この王都に来るまでにミアには普通の人と同じように扱う旨を伝えてあるので、床に座るなど、そういうことはないのだ。
晩飯は、とてもうまかった。特にメインの肉だ。肉汁とソースが絡み合い、とんでもなくうまかった。ミアも物凄くおいしそうに食べていた。
その後、受付のところで少女から部屋の鍵を受け取り、部屋に向かった。俺たちの部屋は3階の1番奥の部屋だった。広さは、日本のホテルの1室くらいはあり、ベットが1つと、机に椅子が2つあった。部屋の確認をした後、俺はミアとともにベッドに腰かけ、話しかけた。
「さて、今からミアに俺のことを話そうかと思うが、他言無用で頼む。」
「?わかりました。」
一応、奴隷契約には、『命令』というものが存在し、破ったら強烈な痛みか、死ぬのだが、俺はなるべくミアに命令をしたくなかったので、『お願い』という形で話した。
「俺は、この世界の住人じゃないんだ。一度死んで、この世界に来たんだ。死んだのは、ミア・・・女神様たちの不手際だったから、この世界で死なないようにするために、『力』をくれたんだ。」
「・・・・・・そんな大事なことを、どうして私に?」
「うーん。ミアだったら信頼できるかなって、短い間だけど思ったからかな?」
俺のその言葉を聞き、ミアは大きく目を見開いたかと思ったら、目から大粒の涙を流し始めた。そして、ミアは俺の胸にぽすっと顔を埋めて、
「あり・・・がとう、ございます。私を、信頼してくれて。」
と、いってきた。俺はそんなミアの頭をなで、泣き止むまでそれをつづけた。
しばらくして泣き止んだミアの顔は、涙でぐちゃぐちゃになっていて、俺の服も似たような感じになっていた。俺は苦笑して、ミアに
「風呂に入るか。」
というと、ミアのしっぽがピキーンとたち、耳がピコピコし始め、すごくうれしそうな表情をした。そんなミアを連れて、風呂場に行った俺だったが、DとTであるこの俺は、ミアと一緒にふろに入るということで、ナニがとは言わないが、元気になってしまっていた。先に俺が服を脱いで風呂場に行き、しばらくしてミアが入ってきた。少し恥ずかしそうにしながらも、体を隠そうとせず入ってきたミアを俺はつい玩味してしまった。少し湯気で体が隠れていたが、ミアの体は本当に美しかった。ちょっと下のほうを見たが、まだ生えていなかった。そんなミアの姿を見て、俺のDでTな息子は、さらに元気になった。俺のソレは、自分の体でミアには見えていないはずだから、多分大丈夫と思い、体を洗おうとした。すると、それを見たミアが
「私がご主人様の体を洗います。」
といいだし、おいてあった石鹸(この世界の石鹸は高級品だが、香りがなく、日本のものと比べるとかなり見劣りしてしまう。)を泡立たせ、自分の2つのお山にたっぷりとつけて、それで俺の背中をこすり始めた。当然俺は、そんなことをされた経験があるはずもなく、さらに元気になったそれは、もう爆発しそうであった。しかも、背中に当たっていた2つのお山のてっぺんが膨らみ、硬くなってきて、それと同時にミアの甘い吐息がすぐ耳元で聞こえてきて、もうかなりやばかった。ミアは、背中から腕に移った。腕に移るということは、当然俺の体で見えなかったそれが見えるわけで、ミアは、
「私でそんなになってくれるなんて、うれしいです。もう、ベッドまで持ちそうにないですよね。」
といい、俺の足の間へとさらに移動した。そしてそのまま、2つのお山でソレをはさみ、上下し始めた。経験のない俺は、初めてのものすごい感覚にすぐに果ててしまった。まだ元気ではあったが、少ししぼんでしまったソレを見てミアは、少し残念そうな顔をしながら、まだ洗っていない部分を洗ってくれた。お返しに俺は、
「ミアの体を洗ってやるよ。」
といい、自分の手にたっぷりと泡立たせた石鹸をつけた。
「えっ。で、でも私は奴隷ですし。きゃぁ!」
なんかミアが言っていたが、そんな事お構いなしに、ミアの体を洗った。それはもう、隅々まで洗った。終わった後、ミアは息も絶え絶えとなり、足の付け根のほうから、水ではない何かが、垂れてきていた。
そんな風に風呂場で仲良くイチャイチャしていた俺たちは、風呂場を上がり、ベッドに来た。俺は、もう我慢なんてできるはずもなく、ミアを押し倒し、その唇を強引に奪った。ミアは、とてもうれしそうに舌を絡ませながら、抱き着いてきた。そのまま二人は体を重ね、夜は更けていった。
朝、俺は下のほうに突然来たしびれるような感覚とともに目が覚めた。そのほうを見ると、ミアが一生懸命に顔を上下させていた。俺はそんなミアに
「おはよう。朝から、ありがとう。」
といい、それを聞いたミアは、
「おふぁおうおあいます。ひもひひでふか?(おはようございます。気持ちいですか?)」
とその動きを止めないまま、答えた。俺は、答える代わりに頭をやさしくなでた。そのあと、昨日の続きが始まったことはしょうがないだろう。ちなみに、俺は風呂場でミアが残念そうな顔をしたことを思い出し、スキルを二つ作っておいた。その結果がこれだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
長倉 怜雄 Age 17
ヒューマン ♂
LV 12
職業 死者
HP ∞
MP ∞
攻撃 488281250(+292968750)
防御 488281250(+292968750)
魔力 488281250(+292968750)
魔防 488281250(+292968750)
俊敏 488281250(+292968750)
《スキル》
<ユニーク>
神眼 【創造】 武術の神 魔法の神 ノーティア
<通常>
隠蔽LV10、危機察知LV10、未来視LV10、状態異常無効LV10、精力増強LV10、性技LV10
<魔法>
《称号》
女神たちに愛されし者、創造する者、武を極めし者、魔を極めし者
《加護》
創造神の加護(特大)、運命神の加護(特大)、時空神の加護(特大)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『精力増強』
精力を物凄く増やす。LV10になると尽きることはまずない。
『性技』
物凄く行為がうまくなる。LV10になると、ほぼ確実に相手が失神する。
とまあ、ミアは何度も意識が飛んでいたが、俺の抑えが利かずに、そのまま続けていた。ミアは、意識が飛ぶたびに、俺に無理やり意識を戻されて・・・ということを繰り返していた。行為が終わり、ミアは初めてだったのに・・・と、自己嫌悪に陥ったが、ミアが、「大丈夫です。私にとって、ご主人様が喜ばれることが、最大の喜びです。ただ、私一人だと持ちそうにないですね。」といってくれたので、だいぶ落ち着いた。だが、それと同時に、新しい目標ができた(もともと、目標はありません)。それは、『奴隷ハーレムを作ること』だ。うん、これは仕方ないことだ。そうしないと、ミアが壊れてしまいそうだし。ということなので、とりあえず今日は、ミアのための服とかを買って、冒険者ギルドに登録しにいくか。ついでに、アドルフさんのところに行って、奴隷を見繕ってもらって、金額を聞きに行こうかな。隣で幸せそうな顔をしながら、、横になって休んでいるミアの頭をなでながら、そんなことを考えていた。
さて、ここから主人公は、ハーレムを目指して奮闘していきます。これは、完全に私の趣味なので、お気に召さなかったらすみません。
今回の話で初めてこういうものを書きましたが、セーフですよね?さじ加減がまだわかっていませんが、これからぎりぎりのラインというのを見極めて書いていきます。
次回、冒険者登録と買い物の話になると思います。もしかしたら2つに分かれるかもしれませんが・・・。
また、ブックマーク者数が12人になりました(7/20 10:50)。ブックマークしてくださった皆さんありがとうございます。書き始めて3日目で2ケタのブックマーク数に行けるとは思っていませんでした。これからも頑張って書いていきますので、これからも読んでくださるとうれしいです。次回投稿は3日以内にできるよう書いていきたいと思います。よろしくお願いします。