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プロローグ 1 ~女神たちとの出会い~

初投稿です。感想、ブックマーク、評価お願いします。

 澄み渡った青い空。頬をなでるように吹き付けてくる優しい風。小鳥たちのさえずり。体をやさしく包み込むような青々とした草々。心を穏やかな気分にさせてくれるこれらを、五感すべてを使いながら俺は感じ取っていた。現代の日本ではもうこんな空間はなくなっているであろう。だが、なぜか俺は今それらを感じている。その感覚を不思議に思いながら、沈んでいた意識を覚醒させた。

 あたりをぐるっと一周見渡してみると、どうやら今俺がいるここはちょっとした丘になっているらしい。ここにはとてつもなく巨大な、どこか神聖な雰囲気を漂わせる木が一本生えている。そして、この丘の下には青々とした草々や、色とりどりの花々が見渡す限りどこまでも続いていた。


 「・・・・・・ここは、いったいどこなんだ・・・?・・・・・・確か俺はベットで寝ていたはずなんだが・・・」


 そう、俺はいつものように仕事から帰ってきたあとビールを飲みながらニュースを見て、ベットで眠りについた。だが、起きてみると今まで一回も来たことのない場所に俺はいた。だから、俺は先ほどからずっと額を地につけて、俺に向かって土下座をしている3人の女性(顔は見えないがおそらく美女だろう)に尋ねて・・・・・・

 

「「「ほんっとうに申し訳ございませんでしたっっ‼」」」

 

 ・・・・・・いや、聞こうとしたら先に謝られた。

 「あのー、突然謝られても、何が何だか・・・。それよりも、顔を上げてくださいよ。居心地が悪いですし。」

 「はい、そうですよね。」 

 3人のうちの一人がそう言い、3人が同時に顔を上げた。俺は3人の容姿を手を伸ばせば届くような近距離で見て、息をするのも忘れるくらいに見とれてしまった。

 先ほど声を発した女性は、金髪碧眼で年が20を少し過ぎたくらいの見た目だが、母性を物凄く感じる美女だ。目じりが下がっていて、すべてを包み込むような優しい顔をしている。特に、どことは言わないが非常に大きかったです。はい。

 その右隣にいるのが、銀髪紅眼でまだ少し、あどけなさが残ってはいるものの、大人の雰囲気がだんだんと強くなってきた感じの女子高生くらいの美少女だ。少し目じりが上がっていて、気の強そうな顔立ちをしている。どことは言わないけど、非常に慎ましい。1人目の女の人よりと比べるとその差がよくわかる。

 最後に1人目の女の人の左隣のいるのが、黒髪黒目で日本人っぽい外見をしている、小学生の高学年から、中学生くらいの女の子だ。少し眠たげに目を開いている顔が特徴的だ。。

 この3人に共通しているのは、もしネットやテレビで出ていたならば、世界中にファンができて、あがめられるような存在になるであろう容姿を持っていることと・・・。あとは、どことなく3にとも暗い雰囲気をしているところだろう。

 「・・・そのー、そんなにじろじろ見られると、・・・・・・恥ずかしいです・・・。」

 そう、真ん中の金髪碧眼の女の人がつぶやいた。少し注視しすぎたようだ。3人とも少し頬を赤らめていた。

 「そ、その・・・ごめん。」

 「いえいえ。・・・・・・では、なぜ怜雄様が、今ここにいるのか説明します。まず、私たちは神と呼ばれる存在です。私は創造の神のミル。両隣にいるのは、銀髪のほうが運命の神のニーナ、黒髪のほうが時空の神のシアといいます。」

 「えっ、神様!?・・・てか、俺の名前何で知ってるんですか??」

 「はい、信じられないかもしれませんが、私たちは神です。それと、怜雄様の名前を知っているのは、神だからです。」

 つい驚いて大きな声を出してしまった。誰だってこうなるんじゃないか?今まで別に神様と接点があるわけでもなく、それに信じてもなかったのに突然「自分が神だ」といわれ、驚かない人はいないだろう。そして俺は、彼女たちが神だといって納得した。この不思議な空間に俺がいる理由がわかるからだ。こんなもの、夢か、夢でなければそれこそ神の力としか言いようがない。ただ、周りの草や風、彼女たちの息遣いが明瞭に聞こえるため、これは夢ではないと思う。だから、俺は彼女­——ミルのことを信じた。

 「それで、神の仕事として、一つの世界につき、何年間かに一度その世界に住んでいる人や自然、文明などの書類を整理しなければならないんですが・・・。大変いいにくいのですが、地球の書類の整理をしていた時に、誤って飲んでいた紅茶を怜雄様の書類にこぼしてしまって・・・そのせいで、日本の時刻の明け方の4時ごろに怜雄様は死んでしまいました。29歳という短い時間で死なせてしまって本当に申し訳ございませんでした‼」

 と、ミルが俺に対し再び頭を下げ、同じように後ろの二人も頭を下げた。それを聞いた俺は、一応無理だとは思うが聞いてみることにした。元の世界に戻れるのか、と。答えは、記憶が消えて、赤子からやり直すのならば戻れるとのこと。それを聞いた俺は、

 「別に大丈夫ですよ。俺の両親はもう死んでるし、一人っ子だから家族の心配はないし、会社もあんまり自分の合ってなかったですし。」

 「そういってもらえると助かります。・・・では、怜雄様のこれからのことについてですが・・・。今、怜雄様には選択肢が2つあります。1つは、先ほども言ったとおり、元の地球で記憶をすべてなくし、赤子からその生をやり直すこと。そしてもう1つは、私たちが管理しているほかの世界に記憶を保持したまま転生、あるいは転移することです。」

 それを聞いた俺は、一瞬の迷いもなくミルたちにこう答えた。


 「異世界転移希望で‼」

 

怜雄のステータス(スキルと加護)は次回です。次回投稿はおそらく翌日にできると思います(投稿できなかったらすみません)。

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