表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

200文字小説

右手に線香花火、左手に彼。(200文字)

作者: うわの空

 安物の線香花火は、長続きしない。


 赤い玉ができたと思った矢先、地面に吸い込まれていく。

 私と彼は、せっせと線香花火に火をつける作業を繰り返した。


 残り、一本。


「君がやりなよ」


 そう言って、彼は私の左手を握った。




 最後の一本は、赤い玉ができる途中で地面に落ちてしまった。




「あれ? 落ちるの早すぎじゃない?」 


 首を傾げる彼に、



「あんたが私の手を握るから、……震えちゃったのよ」



 真っ赤な顔を見られないよう俯いて、呟いた。 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 線香花火とは、なかなか乙ですね。 もう、季節も終わりますが、よかったです^^
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ