ラブコメは進展している?
長めです
授業終わりの放課後の時間、誰もいない空き教室で俺と真白が2人っきり。
数学の授業の後、お互いに放課後が空いていたので、真白に数学の課題を教えてもらうことになったのだ。
ちょっと待てどんな急展開だよ?!人生で同い年の女子と2人きりなんて初めてなんだが??
しかも目の前にいるのは俺の好きな女の子なのだ。緊張しない訳がない。
クラスだと流石に人が入ってきた時気まずいので、部室棟の人気のない教室に来ている。
「ここは上の公式を当てはめて・・」
彼女は俺に教えようと前のめりになって近づく。瞬間、桃のような甘い香りが鼻をくすぐった。
透き通るような白い髪が、俺の頬に触れる。鮮やかな紅の瞳がはっきりと目に映って、心臓の鼓動が早くなる。言葉が何も入ってこない。
「小暮くん聞いてる?」
「う、ん!聞いてる!!」
危ない意識が飛びかけるとこだった・・!
俺の理解度に合わせて教えてくれてるんだ、ちゃんと集中しないと・・
俺の努力と真白の説明のおかげで、数学の課題は30分もしない内に全部終わってしまった。
「お、終わった〜」
「お疲れ様、小晴くん」
俺は糸が切れたように息を吐き出す。
「小晴くん理解が早かったから、すごく教え甲斐あったよ」
「そう?和泉さんの教え方が上手いだけだと思うんだけど」
「そんな褒めても何も出ないよ?」
と言って彼女は小さく笑う。別にお世辞言ったわけじゃないのだが。
「そういえば、和泉さんは何で僕に数学の課題教えてくれたの?」
自分の中にあった疑問を率直に尋ねてみる。
「困ってそうだから助けになりたいなって思って・・・余計なお世話だった?」
「いや、そんなことないよ!!むしろ めちゃくちゃ ありがたかったっていうか・・・和泉さんが教えてくれたらいいなって思ってたし」
勢いに任せて恥ずかしいことを言ったと思う・・・でも、彼女がしてくれたことが嫌だなんて思ったことないし、それだけは否定したかった。
「そっか、よかった」
と言って、安心したように柔らかな表情を浮かべた。
・・・先ほどから何回も彼女の笑顔を見ているのだが、明日命日だったりするのだろうか。可愛過ぎて心臓が持ちません。何度ドキッとしたことか・・
・・・だが、やはり引っかかる。
俺の数学の課題を手伝いたいってだけで、わざわざ放課後に残る必要があるか?確かに真白は優しい性格だけど・・・異性と軽々しく2人っきりになる女の子ではないはずだ。一対一で話したことはそんなないし。
やっぱり・・・
「・・・和泉さん、僕に何か聞きたいことがあったんじゃないの?」
「それは・・・」
彼女は言葉を詰まらせていた。話すかどうか、渋っている様子だ。
・・・まぁ、大方予想は付いてるが。
「ごめん、流石に不自然だったよね。放課後にわざわざ空き教室で勉強するの・・・実は、海人くんのことで聞きたいことがあって」
・・・やっぱりか!
「単刀直入に言うけど・・」
「小暮くんって海人くんと付き合ってるの?!」
「違います!!!!!!」
これでもかってくらい大声で即答する。
叫んじゃってごめん真白、いや和泉さん。でも それだけは死んでも否定させてもらう!!
「えっ・・・違うの?」
本当に付き合ってると思っていたのか、目を丸くして驚いている。
まじか真白さん、そこからかよぉ・・他のヒロインは全員その段階は終わってるっていうのに・・ショック・・・・・・
い、いや、耐えろ俺。ここは前世から積み重なってきた経験値からの大人の余裕で、何とか乗り切るんだ。
「うん、違うよ」
「・・・・・・」
「あ、ちなみに言っとくと好きって訳でもないからね?! 海人くんのこと」
中々理解してもらえないけど。
「海人くんは(友達って言っていいのか分かんないけど)あくまで男友達として接してるし、僕恋愛対象女の子だから!!」
「・・・・・・・・そっか、わかった。ご、ごめんなさい変なこと聞いて」
自分が聞いたことが恥ずかしかったのか、申し訳なさそうに顔を俯かせる真白。
うーん・・・まだ完全には信じ切れてもらえなさそうだ。
どうしたら・・・・
と思い、数秒考える・・・そして、意を決して話すことにした。
「和泉さん・・・実は、僕好きな女の子がいるんだよね。まだ告白とかしたことないんだけど、今片思い中で」
「えっ」
羞恥心で顔が赤くなって、呼吸するのも一杯一杯だ。
それでも俺は言葉を紡ぐ。好きな子に、別の好きな人がいるって誤解されたくなかったから。
「・・・・まぁ・・何が言いたいかっていうと、僕はその子が好きだから、海人くんが好きっていうのは、本当に誤解だよ。そのことを信じてほしくて」
信じてほしいって、何様だ俺は。
好きな子に好きな子がいますって言うとか・・・バカじゃねぇのホント・・・
家に帰ったらベットの上で盛大に転げ回るんだろうなぁ・・ははっ
真白は少し沈黙してから席を立って、反対側の俺の席へ来た。
「和泉さ・・」
「ごめん」
「えっ」
突然彼女に頭を下げられ、今度は俺が途方にくれる。
「ごめんなさい小暮くん・・・こっちの憶測で、貴方の気持ちをたくさん傷つけて」
「・・・・・・」
「私は小暮くんが “好きな人がいる” って話してくれるまで、海人くんのこと完全に信じ切れてなかったと思う。勝手に勘違いして、貴方の心を踏み躙ってしまってごめんなさい」
「いや、それはしょうがないよ。僕女の子みたいな見た目してるし、喋り方も男っぽくないしさ・・和泉さんが誤解するのも最もだと思う」
俺が猫かぶって海人に接してるのも、ギャルゲーの展開を勝手に変えないようするためだしな・・私情でヒロインを困らせてるんだから、俺が文句を言う筋合いはない。
「それは人が良すぎるよ小暮くん!もっと私に怒ってもいいんだよ・・?」
「そんな(好きな子に)怒るなんてしないよ・・・それに、好きな人がいるのを知ったのはお互い様でしょ?」
というと、真白は「あっ」と小さく声を出して、頬を赤らめた。
俺は(前世でゲームプレイしたから)事前に知ってたけど、海人のこと好きじゃなきゃ、最初の質問しないもんな。
「僕は誰が好きかまで言ってないからさ、だからこれでプライマイゼロってことにしない?」
これ以上この子に責任を感じてほしくないしな。
「・・・・・・・・わ、わかった。小暮くんがそう言うなら・・」
普段とは違う弱々しい姿を見て、思わず可愛いと思ってしまった。こっちも恥ずかしい思いはしたけど、好きな子の照れ顔見れたのは良かった・・・なーんて言ったら怒られるよな
「・・・小暮くん??今何か失礼なこと考えなかった?」
「?!い、いや別に?!」
まさか、俺の心を読んだとでも言うのか・・・??
わざとらしく焦ったせいか、訝しげな目で見られている。
「あーもう、好きバレしたのめっちゃ恥ずかしい・・・ていうか小暮くん、私が海人くんのこと疑ってるって最初から知ってた?」
「うーんまぁ、最近和泉さん僕の方やたら見てたから、他の子も同じ理由で聞いてきたし、何となく予想はついてたかも?」
本当はゲームで前々から知ってたんだけどさ。
そんなこと当然言えるはずもなく、はぐらかす
「そっか・・・」
「あと和泉さん僕と一緒の班になった時、いつもと様子が違ってたから」
「えっ、私そんな態度に出てた?ごめん・・・」
と言って、子犬みたいにシュンと大人しくなる。
やばい言葉ミスったか?!そこまで落ち込むとは思ってなかったどうしよう・・!
「や、謝らなくていいよ!えーっとほら、僕がそう見えただけかもしれないし・・」
「でも結局、小暮くんには色々知られちゃったから・・・」
くっ・・・確かにこっちから言わなければ、俺が真白の好意を知ったことを、彼女は知らずに済んだかもな・・・
「そ、そうだ!僕でよければ和泉さんの恋愛相談乗るよ!!知っちゃった責任もあるし!!」
「本当に?」
「うん、だからいつでも・・・ってうん?」
「ありがとう小暮くん!元気出た!!頼りにしてる!!」
と言って、両手で俺の手を握る。手やわらか・・じゃなくて!
「・・・・・和泉さん、もしかして僕のことはめた??」
先ほどまでの暗い表情を一転して、明るい笑みを浮かべていた。
「何のこと?」
「・・・さっき落ち込んだ素振り見せたの演技だよね」
「うーん、小暮くんが恋愛相談乗ってくれるんだったら答えてあげるよ」
「分かったよ・・ってなるかぁ!」
あまりに綺麗な流れで事が進みそうだったので、思わず素で突っ込んでしまった。
俺が焦ってる様子を見て、真白はくすくす笑っている。
・・・和泉 真白ってこんなキャラだったか?
「和泉さんって、人の事からかったりするんだね」
何というか、少し意外だ。
「好きバレしてから色々吹っ切れちゃってさー、別に普段から猫被ってるとかじゃないけど、作り笑いして疲れたってのはあるから・・・幻滅しちゃった?」
小悪魔っぽく人差し指を口に当て、笑みを浮かべる。普段とはまた違う魅力があって可愛い、とか思うあたり俺も重症だ。
「いや・・幻滅はしないけど・・・僕に恋愛相談するメリットってある?」
「メリットも何も、小暮くんの方から言ったじゃん」
「そうだけど・・」
あれは言葉の綾っていうか・・
「男に二言は?」
「ありません!」
「ごめん自分から言っといて何だけど、小暮くん悪い人に騙されないか不安になってきた」
「騙してる和泉さんがそれ言う・・?」
「あはは、まぁ私は悪い人じゃないから。犯罪犯してないし」
「基準そこなんだ」
・・・和泉 真白は、優しくて誠実で、友達思いで努力家な女の子だ。
俺はゲームの中の『和泉真白』しか知らなかったし、こっちの世界に来てからも、そんな彼女の人柄を見てきた。だから、システムのバグか?ってなるほど、目の前にいる人が同一人物とは思えない。
もしかしたら、俺が見てきた和泉真白は、ほんの一部に過ぎないのかもしれない。学校にいるときや家にいる時で、人の態度なんて変わるし、真面目な子が実はヤンチャとか、よくある話だ。
学校で素を隠して猫被ってる俺も人のこと言えないけど。
まぁだからって好きな子を嫌いにならないけどな!!
むしろ自分だけ素を見せてくれたのがすごく嬉しかった。少し心を開いてくれたのかなって思うし。
彼女がどんな人物であっても、受け入れられる自信がある。恋愛は好きになった方が負け、とはよく言ったものだ。
「強いて理由言うなら、男側の意見聞きたかったってのと・・・小暮くんの恋愛話も気になったから、一緒にお話してみたいなって思ったんだよね」
彼女は淡々とそう述べるが・・・
えっ、今の整理すると、好きな人に好きな人の話して、好きな人に別の男の話されるってことだよね・・・・・何の拷問????
「まじか・・・・」
「あれもっと照れた反応期待してたんだけど・・そんな嫌だった?小暮くんにとっても、女子からの意見聞けるから結構有益だよ?」
「それ遠回しに僕が女子と関わりないって言ってる??」
「そ、そんな深い意味はない!」
「ごめん冗談」
真白がジト目で俺の方を見てくる。
普段ならこんなこと言わないのだが、真白に釣られて僕も吹っ切れてるのかもしれない。
「・・・小暮くんも意外と打算的なとこあるんだね。普段人と接してる時相当無理してない?」
「んーまぁそうかもね」
本当はできる限り素なんて見せたくないんだけどな。口悪いし短期だし自己中だし。
俺の方こそ、真白に幻滅されたら嫌だな・・・
「まだ全部は素を見せてないのかもしれないけど、クラスでいる時より、今の方が人間味あって好きだよ」
・・・・・・・好き、だと・・
唐突な言葉に、脳内の中で稲妻が走る。
この女・・・そんなサラッと好きなんて言えるなんて人生何年目だよ・・!!
顔がニヤけそうになるのを抑え、平静を装って会話を続ける。
「・・・か、海人くんと一緒にいる時の僕が単に嫌なんじゃないの?」
「む、そんなことないよ、それは皮肉すぎだって。確かに海人くんと一緒にいた時は、ちょっと・・いや大分思わせぶりぽかったけど・・」
「え本当に?」
「うん」
あれ本家の小暮小晴のキャラなんですけど。
いや、違うよな。元々のキャラが思わせぶり、とかじゃなくて、俺の演技が未熟だったから そう見えたってだけだよな!やっぱり第三者からの視点って大切だ・・
と自分に言い聞かせることにした。
「でも、本当にありがとう小暮くん!海人くんのこともそうだけど・・・素の私を見ても、あんまりショック受けてなかったから、話しやすかった」
「それはこっちのセリフだよ・・・それに、僕も真面目じゃない感じの和泉さんの方が、可愛いと思うよ」
なんて、好きじゃない男に言われても響かないか。
俺は真白のことが好きだけど、真白は海人のことが好き。
そんな三角関係の中で、報われない恋心を抱えている。何年も前から知ってたから、今更ダメージはないけどな。
俺の恋愛は、始まった瞬間に終わっているようなものだ。
「・・・・・そ、そう・・・・ありがと」
えっ
俺の予想とは裏腹に、真白は顔を真っ赤にして横を向いていた。
・・・まるで、彼女の行動で照れている自分を、鏡写しに見ているようだった。
おかしいな・・・ゲームのバグか??
「あ、べ、別に照れてなんてないからね!!今のは不意打ちでドキッとしただけで・・」
「いやどこのツンデレ女だよ」
彼女が焦る様子を見て、思わず苦笑してしまった。
「・・・もしかして、和泉さん男性免疫ない?」
「小暮くんも女性免疫ないよね??」
「質問を質問で返すのやめようか」
「ごめんごめん・・・確かに異性はそんなに得意じゃないけど、小暮くんはあんまり異性って感じしないから、割と接しやすくはあるかも?」
「それ褒めてる・・・?」
「褒めてるって」
からかわれてる気しかしない。
・・・やっぱさっきのは勘違いだったか。俺異性として認識されてないし・・
でも、これはチャンスだ。話の内容は死ぬほどキツいかもしれないけど、彼女と仲良くなれる絶好の機会かもしれない。
「えっと・・和泉さんが良ければ、たまに放課後ここ来て話す?」
「いいの?小暮くん」
彼女は期待したように目を輝かせる。くそっ可愛いな・・
「うん、もちろん」
君のためなら何だってやるさ。例えそれが、恋敵との恋を助長することになっても。
・・・真白が幸せになってくれれば、俺は十分だからさ。
そうして、俺たちの奇妙な関係が始まった。
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私は自分の名前ー “和泉真白” という名前が嫌いだった。綺麗な泉や清潔な白色が、私の性格と真逆だったから。
自分は、いい人間じゃないと思う。
根は素直じゃないし、平気で我儘だって言うのに、皆の前では無理して “委員長の和泉真白” を演じている。
中学で苦労したから、真面目な自分の性格ウケが悪いのは知っている。
だから高校では少しでも好かれようと、フレンドリーに振る舞った。そうすれば、自分が勝手に傷つくことはなかったから。ちゃんと空気を読んで、人の役に立つことができたら、誰も私に言い寄ってこない。
やる人が やらない人の分も請け負うのは仕方ないことで、他人が自分の思い通りに行かないのは当然。上手く行かなかったら理由を付け足して、いつも納得させるように自分に言い聞かせている。
本当は人と関わるのは苦手だし、できることなら1人で勉強して過ごしていたい。
でも人と話し合って協力して、関係を築き上げていくのが社会だから、1人で生きていくなんて無理な話だ。
高い夢を掲げて、自分勝手に苦労して、泣き喚いている子供のまま、いつまでも成長できない。
それが和泉真白という人間だ。
人に優しくすることは、正しいことだと思うけど・・・それが本当に、その人の役に立っているのかは分からない。
人に配慮して空気を読んで、その場の雰囲気にあった適切な発言をしても・・・それは、単なる思い込みでしかないかもしれない。
そして、人を好きになる理由は案外単純だった。
中学生の頃、陰で私のことをバカにした男子に怒ってくれたから、海人くんを好きになった。私の人柄をたくさん褒めてくれて、自分と真剣に向き合ってくれる人がいるのは嬉しかった。
・・・でも、男子たちが言っていた悪口は事実だと思った。
私は小さい頃からずっと勉強していて、周囲から浮いていたし、話すのも今より得意じゃなかった。
だから・・・海人くんが褒めてくれた、真面目な自分は捨てないし、変えるつもりもないけど、少しだけ、周囲の人間と向き合う努力をしようと思った。海人くんが私にしてくれたように。
自分の恋愛は・・半ば諦めてるようなものだけどね。
中学の時から、幼馴染の日向ちゃんが横にはいたし、高校になってから、人気者の寧々ちゃんや転校生の燕ちゃんとか、可愛い子がたくさん海人くんの隣にいた。
私は遠くから見てるだけでよかったから、みんなの輪の中には入らなかった。日向ちゃんや燕ちゃんとは良く話すし、海人くんたちと仲悪い訳ではないけど。ただ、寧々ちゃんとだけあんまり話したことないんだよね。
そうそう、小暮小晴くんっていう、海人くんとすごく仲がいい男の子がいるんだ。その子は女の子と見間違えるくらい可愛くて、手先が器用で料理もできる。全然普通の女子高生より女子力が高いから、個人的に一番のライバルだと思ってた。
そんな小暮くんと偶然にも一緒のペアになって、話す機会が増えた。
小暮くんは私が言ったことを瞬時に終わらせてくれるから、すごく作業しやすかった。第一印象は大人しい子だったけど、グループワークで一緒にいて疲れないのは久々だったかな。
元々、海人くんと同じで中学からの付き合いなんだけど、クラスも別々だったから話したことは あまりなくって、少し身構えていた。しかも、高校に入ってから海人くんとの距離が異様に近かったから、付き合ってるのかと思ってたし・・・
けど、蓋を開けてみると小暮くんは優しくて面白い子だった。人のこと褒めるの上手だし、人のことよく見てるし、察しがいい。不器用だけど人に親切で、焦っている様子が小動物みたいで可愛い。予想外なことばっかりしてくるから、私今日何度フリーズしたか分からないよ・・
彼に素を・・私の悪い面を見せたのは、単なる気まぐれだ。
色々ストレスが溜まってたり、好きバレしたのが恥ずかしくて躍起になったのもあるけど・・
素の自分が可愛いなんて言われた時は、少し動揺した。
勝手に誤解して傷つけて、相当酷いことをしたのに・・・素の私は拒絶されなかった。
彼にとっては何気ない一言かもしれないけど、私にとっては本当に嬉しかった。
全く・・・小暮くんに好きな人がいなかったら勘違いする所だったじゃん・・!
彼の好きな人が誰か聞くつもりないし、私に聞く権利なんてないけど・・・小暮くんの役に立てたらいいな。
褒め上手で優しくて、素直じゃない あの少年の恋が、どうか実りますように。
私の恋が、叶わない分もー




