2章
恋学2 2章です。
第2章 魔法学園の転入生
次の日、俺は王立魔法学園に転入することになった。
「この学園で、魔法と戦闘を学んでもらうわ。それから、仲間も見つけて」
エリザベートが案内してくれる。校舎は石造りで、窓からは魔法陣が光っているのが見える。
「勇者様のご到着です!」
教室に入ると、生徒たちの視線が一斉に俺に集まった。
「えっと……桜井蒼太です。よろしく……」
緊張する俺に、教師――長い青い髪のエルフ女性――が微笑む。
「ようこそ、桜井くん。私は魔法学の教師、シルフィエル。よろしくね」
若くて美人な先生だ! しかもエルフ耳が可愛い!
「では、席は……そうね、ルナの隣にしましょう」
指差された先には、銀髪に赤い瞳、どこか冷たい雰囲気の美少女が座っていた。
「……勇者」
ボソッと呟いて、顔を背けるルナ。
「えっと、よろしく」
「……フン」
完全に嫌われてる!?
【選択肢】A: 「仲良くしようよ」と笑顔で話しかけるB: 「何か気に障ったなら謝る」と謝罪するC: 黙って席につく
Cを選んで静かに座ると、ルナがチラッとこちらを見た。少し警戒が解けた、かも?
授業が始まる。魔法の基礎理論……全然分からん!
「では、実技に移りましょう。桜井くん、前に出てきて」
「え、もう!?」
魔法陣の前に立たされる俺。
「魔力を集中して、手のひらから光を出してみて」
シルフィエル先生の指示に従って、目を閉じて集中する。すると――
ボンッ!
「うわああっ!?」
爆発して、俺は吹っ飛んだ。そして――
「きゃっ!」
着地した先には、ルナがいて、俺は彼女の上に覆い被さる形に。
「い、痛い……って、な、何してるの!?」
顔を真っ赤にして怒るルナ。至近距離で見ると、すごく可愛い。
「ご、ごめん! 事故で!」
慌てて離れようとして、手が滑って――またルナの胸に手が。
「きゃああああっ! セクハラ! 変態勇者!」
「違う違う! これは!」
【選択肢】A: 「ごめん!」と全力で謝るB: 「わ、柔らかい…」と正直な感想C: 「運命のいたずらだね」と笑ってごまかす
Aを選んで土下座する俺。クラス中が爆笑。
「ふふ、勇者様、面白いですね」
シルフィエル先生も笑っている。
その日の放課後――
「桜井、ちょっと来て」
ルナが俺を屋上に呼び出した。
「ごめん、本当に事故だったんだ」
「……別に。もういいわよ」
ルナが頬を染めて視線を逸らす。
「ただね、私……勇者なんて信じてなかったの」
「え?」
「勇者は世界を救うって言うけど、私の家族は魔物に殺された。誰も救ってくれなかった」
ルナの瞳に悲しみが浮かぶ。
「だから最初、あなたも期待させるだけの存在だと思ってた。でも……」
「でも?」
「あなたは、普通の人みたい。完璧じゃないけど……なんか、安心する」
ルナが小さく笑った。その笑顔が、とても綺麗だった。
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