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第9話 全ての真相

倉庫

榊原「....」

石川「榊原くん!」

榊原「悪いな、こんな時間に呼び出して」

石川「ううん、でもどうしたの?」

榊原「実は...」

榊原は石川に事情を説明し始めた。

石川「なるほど、そんなことが...。でも、僕は何をしたらいいの?」

榊原「君はこれから来る犯人がここに入ってきたら犯人の後ろに立って逃げられないようにしてほしい。俺はここにいるから、そうすれば挟めるだろ?」

石川「なるほど!そうすれば犯人は逃げられないね!」

榊原「じゃあ、早速やろう」

石川は入口近くの荷物に隠れた。しばらくすると、一人の生徒が入ってきたのだ。

石川「きた!」

その生徒はゆっくりと中に入っていく。

石川「もう少し...もう少し...」

更に入っていく。

石川「今だ!」

石川は物陰から出てきて、生徒の後ろに立ったのだ。

石川「もう逃げられないよ!」

石川の目の前に現れたのは、安西だったのだ。

石川「あなたは生徒会長の...」

安西「...」

石川「生徒会長、あなたがやったのですね」

安西「...」

その時、石川はあることに気づいた。安西の前に、いるはずの榊原の姿がなかったのだ。

石川「あれ?榊原くん?」

その時、石川の後ろから銃のカチッという音が聞こえたのだ。

榊原「おめぇだよ、石川。」

石川「っ!!!!!」

銃口は石川の方を向いていた。

石川「いつから、気づいた?」

榊原「別に、警察に言われたからやっただけさ」

石川「なら証拠なんて」

榊原「けど、警察に言われてから気づいたこともあった。未来で俺はお前には会えていない。友達だったはずのお前に...。」

石川「何を言っているの?未来って?」

安西「とぼけたって無駄よ。あんたも来たんでしょ?未来から」

石川「っ!!!!!」

安西「あんたは過去に行かなくてはならない事情ができた。そして過去の世界に来た。けど、その時に予想外のことが起きた。私と榊原が過去に来てしまった。あなたはそれに気づき、なんとかして私たちを貶めようとしていた。つまり、あなたがいじめの命令をしていたんでしょ?」

榊原「えっ?!」

石川「....もういいや。正確には俺は何度も過去に行っているんだ。最初の人生はクソだった。毎日いじめられ、飯田、千賀、大島...いろんなやつから散々にされた。そして大人になったとき、俺は過去に行く薬を見つけた。俺は転機が訪れたと感じた。そうして過去に行った俺は榊原を標的にいじめをするように仕向けたんだ。最初はうまくいかない事だってあった。飯田に頼んでも、ほとんどダメだったし、千賀に頼んでも逆に俺が仕向けられたことだってあったし....。でも、何度も何度もやって、ついに限りなく成功に近づいたんだ。君の人生に傷を負わせることを!」

安西「4月22日の自殺は?」

石川「...あれは俺が脅迫したんだ。榊原をいじめなければ殺すって。そうしたら、あいつ自殺したんだぜ!怖がって、ビビッて!...情けなかったから、アイツが死んだ後にナイフで傷口を作ってやった。」

榊原「...」

石川「あぁ、そうだ!もう一つ教えてやる。矢代 桃を殺したのは俺だ」

その言葉を聞いた瞬間、榊原は石川の頭を打ち抜いた。石川は二度と起き上がることもなく、そのまま死んでいったのだ。

榊原「もう喋るな」

安西「榊原...」

続く

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