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第8話 ある事件

安西「榊原!」

安西は鶴岡がいるホテルの部屋に入った。そこには、鶴岡の横で倒れている大島と下着姿の鶴岡、そして青ざめた様子の榊原がいた。

安西「あんた...一体...」

その時だった。

?「動くな」

突如、警察が入ってきたのだ。

安西「な、何よ」

浮世「刑事の浮世(うきよ) 俊介(しゅんすけ)と言います。榊原 博人、あなたを殺人の容疑で逮捕します」

安西「ちょ、ちょっと待ってよ!あなた達には、アレを...」

浮世「アレ?あぁ、これのことですか?」

浮世は手に持っていた札束を空中に投げ捨てた。

浮世「こんなもので我々警察を操れると思っていたのですか?私はこんなわいろで操られる警察が大嫌いでね、あなたの知り合いの警察には手を引いていただきました。」

安西「そんな...」

浮世「さあ、行きましょう。榊原さん」

浮世は榊原の手に手錠をかけ、そのまま連行した。

安西「...ごめん、榊原」


警察署

浮世「飯田、千賀、大島、その他の関係者...お前がやった、間違いないな?」

榊原「...」

浮世はテーブルを拳で叩いた。

浮世「黙ってても分からないんだよ。黙秘権があるとはいえ、君がやったという証拠はいくつもあるんだよ」

榊原「....」

浮世「まあいい、別の質問をしよう。実を言うと、今回の逮捕は君の犯行のために捕まえたわけじゃない。君が協力すれば特別に無罪にしたっていい?どうだ?」

榊原「わいろが嫌いって言ったくせに」

浮世「ふん!あんなの芝居だ。わいろで動かない人間なんて正義の味方気取りさ」

浮世はある事件のファイルを見せた。

浮世「ここには御伽中学校で起きたいじめに関する情報がある。珍しいだろ?警察が中学校のいじめに関する資料を持っているなんて」

榊原「....」

浮世「けど、それはある事件を追うためなんだ。2015年4月22日、何があったか覚えているか?」

榊原「(2015年4月22日?何かあったっけ?ほとんど10年前の記憶に等しいから覚えてねぇ...)」

浮世「男子生徒1人が自殺をした。御伽中学校でな」

榊原「(そうだ!たしかに自殺があった!日付までは流石に覚えてなかった)」

浮世「警察はいじめが関連していると睨んで捜査していた。けど、いじめと自殺が関連しているとは思えなかった。なぜなら、この子のいじめに関する情報が全くなかったのだ。」

榊原「調べが足りないだけじゃねぇのか?」

浮世「私もそう考えた。しかし、あらゆる手を使っても彼のいじめに関する情報がなかった。そして、もう一つ意味深だったのは、彼の死因はロープで首を巻きつけたことによる自殺だったが彼の胸元には深い傷口があった。直接的な死因ではないことから、彼が死んでまもなくの時につけられたものだと思われる。つまり、誰かがその生徒に傷をつけたんだ。理由は不明だが」

榊原「それで俺に何を聞きたいんだ?」

浮世「我々は捜査の結果、一人の生徒を絞り出すことに成功した。その人が犯人の可能性が高い。君はその人に接触して、事情を聞き出してほしい」

榊原「....」

続く

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