第6話 血の楽園
榊原「鶴岡 洋子...」
鶴岡「こんにちは」
鶴岡 洋子。中学時代、俺に優しくしてくれた一人で俺が初めて恋をした女子だった。
鶴岡「あっ、陸上お疲れ様」
榊原「うん、ありがとう。」
鶴岡「榊原くんって結構運動できる感じ」
榊原「どうだろうね?普通かな?」
鶴岡「えぇー、それなら今度運動を教えてもらおうかな?私、運動苦手だし」
榊原「運動なんて練習すれば...」
大島「鶴岡、こっち手伝ってくれ」
鶴岡「はぁい!それじゃあね」
鶴岡は行ってしまった。
榊原「鶴岡...」
その事件は本当に突然だった。今でも忘れない、あの夜。
夜22:00、学校
安西「...本当に今夜なの?」
榊原「間違いない」
安西「今でも考えられない、大島先生が榊原をそこまで追い詰めるなんて...。」
榊原「俺もあの事件が起こるまで知らなかった、まさか大島先生があんな人間だなんて...」
その時だった。榊原の携帯の着信音が流れたのだ。
榊原「きた!」
電話をかけてきたのは、鶴岡だったのだ。
安西「鶴岡さん?!」
榊原「もしもし、鶴岡?!」
鶴岡「助けて!大島先生が...大島先生が!」
榊原「いまどこ?!」
鶴岡「マリンホテル近くの公衆...きゃ!」
鶴岡の電話は突然切れたのだ。
榊原「鶴岡!鶴岡!くそ!!!」
安西「榊原、鶴岡は?!」
榊原「マリンホテル近くの公衆電話だ!...いや、マリンホテルだ!」
榊原と安西はマリンホテルに向かった。
マリンホテル
安西「ここにいるの?!」
榊原「すみません!ここに女子と大きな男性がいませんでしたか?!」
従業員「それなら、5階の501号室に...」
榊原「501か!」
榊原は階段を全力で駆け上がった。
従業員「あぁ、お客様!」
安西「もう、早すぎ!」
榊原「鶴岡...鶴岡...!」
榊原が501号室の中に入ると、そこにはベッドの上でパンツ姿の大島と下着姿の鶴岡がいたのだ。
榊原「大島!テメェ!!!」
鶴岡「榊原くん....!」
鶴岡は涙を流していた。
大島「これはこれは!榊原くんじゃないか!ダメだよ、大人の時間に入ってきちゃ。今私はこの子の甘い果実を楽しんでいるところなんだぁ」
鶴岡「やめて...やめて!」
榊原「大島!鶴岡から離れろ!!!」
大島「嫌だね。...そうだ、君にも見せてあげようかぁ?私と鶴岡が交わるところを!その方が私も鶴岡もよっぽど興奮すると思うんだぁ!」
鶴岡「やだ....やめて...」
榊原「大島!!!」
大島「それじゃあ、いただきます!」
鶴岡「やめて!!!」
榊原「おい!!!」
榊原「(今ここで、大島を...!でも....鶴岡がいる前では....)」
大島「ひひぃ」
鶴岡「あっ!助けて....」
榊原「ぐっ.....」
鶴岡「嫌ああああああ!!!」
榊原「ぬああああああああああ!!!大島!!!!!!!!!」
榊原は近くにあった、瓶で大島の頭を勝ち割ったのだ。そして、大島の頭からは血が噴き出し、そのまま鶴岡の横に倒れこんだのだ。榊原の顔は殺気に満ち溢れていた。
鶴岡「あぁ...」
榊原「鶴岡...」
鶴岡「人殺し!」
続く