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第4話 集団リンチ

アナウンサー「次のニュースです。昨夜、御伽中学校の近くの公園で飯田 努さんが殺害されていることがわかりました。警察は殺人事件として捜査しております。」


安西「ようやく、一人目をやったのね」

榊原「これはまだ序章に過ぎない」

安西「けど、あんな公園でよくアクションを起こしたわね」

榊原「あの周辺は元々、飯田の縄張りみたいなものだったから、あの時間にあの周辺住民は現れない。それに、銃声が聞こえても飯田の悪戯だと思う人がほとんどなはずだ」

安西「突拍子かと思ったけど、考えていたのね」

榊原「けど、飯田は俺のいじめ生活の中ではまだ生易しいものだ。次はもう少し大きめの奴を叩く」

安西「次は誰なの?」

榊原は写真を安西に見せた。

安西「...なるほどね。千賀(せんが) 道夫(みちお)ね。」

榊原「コイツの集団リンチは今でも覚えている。次はこいつをターゲットにする」

安西「それじゃあ、がんばってねー」

安西はどこかに行ってしまった。


榊原「(とは言え、千賀が集団リンチでいじめてきたのにはきっかけがあった。それは...)」

千賀「おやおや、榊原くんではないか」

榊原の前に千賀が現れたのだ。

千賀「君をいじめていた飯田は死んだのに、浮かない顔だねぇ。もしかして、君が殺したのかな?」

榊原は千賀を睨みつけた。

千賀「ははは、冗談さ。それよりも君に頼みがあってね」

榊原「(きた...。)」

千賀「君、どうやら石川くんと仲が良いらしいね。実は、僕も石川くんと仲良くしたくてね、是非紹介してほしいんだ」

榊原「断る」

千賀「...あっ?」

榊原「お前の噂は聞いている。弱い奴を呼びつけて、裏で集団リンチをして不登校にさせる。そんな所だろ?」

千賀「な...に...?!」

榊原「(実際そうだった。石川くんを俺は千賀に紹介して、次の日から石川くんは学校に来なくなった。俺も最初は不思議で思ったが、後日分かった。石川くんは千賀が金で雇った生徒を集め、暴行をしていたのだ。この学校の弱い奴を消すために)」

千賀「き、貴様に何がわかるんだ!」

榊原「なら、俺が行こうか?」

千賀「あっ?」

榊原「弱い奴が嫌いなんだろ」

千賀「この...!19:00に体育館に来い!地獄を見せてやる!」

千賀は行ってしまった。

榊原「...」


19:00 体育館

榊原は体育館の中に入った。そこには千賀と30人の生徒がいた。

千賀「予定は変更だが、まずはお前をいじめて、その後は石川をいじめる。この学校に弱い奴なんかいらない」

生徒たちは一斉に榊原に向かってきたのだ。

千賀「死ねや、榊原!」

しかし、次の瞬間、榊原は手に持っていたナイフやハンドガンで生徒を次々と殺していったのだ。

千賀「っ!」

そして、30人の生徒は全員殺されていた。

千賀「な、な、なんで...。なんで...お前なんかが...」

榊原は千賀に近づき、銃口を向けた。

千賀「ひっ!」

榊原「千賀、お前は弱い奴なんかいらないと言っていたが、金で生徒を操るお前の方が最も弱い奴だ」

千賀「し、知ったような口を叩くんじゃねぇ!俺は、金という最強の武器で成り上がってきたんだ!お前みたいな庶民なんかに!」

次の瞬間、榊原は千賀の喉元をナイフで切り裂き、千賀の声はヒューヒューと空気の音しか聞こえなくなった。その音はやがて消え、千賀は息絶えた。

榊原「...」


警察署

警察「警部、飯田殺人事件と神谷トンネルでの事件の犯人が分かりました。」

警部「なに?!」

警察「この方です!」

警察は警部に写真を見せた。

警部「この子が?!」

警察「えぇ、御伽中学校の生徒、榊原 博人です」

続く

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