#1 The wonder of you
以下、彼女の設定
名前 藤井宮
特徴 浅慮で経験が浅く、過剰にレッテル貼りをすることで周りをムカつかせるが、根本的には善人で、精神年齢が低く直感的に動くことで彼女をよく思う人も少なくない
趣味 アクションゲーム、ランニング
身長180cm,体重70kg
部活は陸上部
習慣 積極的に挨拶をし、たまに猫の集会に参加する
性格 浅慮かつ無鉄砲、周りにいる人が困っていれば躊躇なく助けることができる人間
好きなもの 人間と犬や猫、激辛麻婆豆腐、ワンパンマン
嫌いなもの 推理小説と歴史の授業、エヴァンゲリオンなどの難しい漫画
設定 単純明快な思考をしている精神年齢が低く感情表現が率直。よく言えば素直で悪く言えば遠慮がない。その性格ゆえに、人によって受け取る印象が違い、相性の振れ幅が広い。他人に気を使う能力が低く、相手を怒らせることも多々あるが、それが彼女の魅力でもある。そういった性格なので、迷ったり悩んだりせずに思いついたことはすぐに行動に移せる。人に害を加えようという発想がないので、必然的に人を助けようと行動することがほとんど。ただし、彼女の想像力も低いので、相手にとって迷惑となることも少なくない。好きなものは人間や小動物、漫画でいえばワンパンマンやギャグマンガ日和。嫌いなものは、パソコンなどの精密機械、文字だけが書いてある本、エヴァなどの考察が必要な漫画、なんとなく自分を変な目で見てくる人。無意識に相手のことをどんな人かレッテル貼りしてしまうことがあり、それが原因で相手に誤解されることもある。自分探しはせず、休みの日は何となく行ったことのない場所に行ったり、友達と買い物に行ったり、ゲームをしたりする。意味のないことは好きだが、意味が理解できないことは嫌い。
朝、学校までの通学路。
今朝は珍しく早起きできたので、気分がとてもいい。
「う~ん、歌でも1つ歌いたいようないい気分だ~」
ただし通学路は代り映えしない。いつも通りのただの道にしか見えない。
ただ歩いているだけなのも退屈なので、鼻歌を歌いながら歩いてみる。
「ウェンノウワンエルスキャンアンダスタンドミー~~ ウェンエヴリシングアイドゥイズロング ~~ ユーギヴミーラヴアンドコンソレイション~~ ユーギヴミーホウプトゥキャリーオン~~
アンドユアオールウェイズゼア~ トゥレンドアハンド~ インエヴリシングアイドゥ ~ ザッツ ザ ワンダー ザ ワンダー オブ ユー~~~」
なんとなくこの前YouTubeで聞いた洋楽を歌ってみたが、なかなか気分がいい。
「やっぱり荒木先生はいいセンスだ~」
そう独りでしゃべりながら、続きを歌う。
「アンドウェンユースマイルザワールドイズブライター ~~ ユータッチマイハンドアンドアイムアキング ~~ ユアラヴトゥミーイズワースアフォーチュン~~ ユアラヴフォーミーイズエヴリシング ~~...あ!」
なんと目の前には意外なやつが現れた!だいぶ前に行方知らずになった”左衛門角衛門次郎”が現れたのだ!脳内の私たちが驚きながら歓声を上げる!(脳内の反応集「まさか!」「うせやろ?」「いえ、本当です」「oh,my god!」「時は来た。それだけだ」「自然に体が動いちゃうんだ!」「いいや限界だ!推すね!今だ!」「神ィ!?」)
「左衛門!生きとったんかワレェ!心配したんだからね~」
言いながら左衛門に抱き着く。
「待たせたな!」
そう言いたげな顔をしつつ抱きつかれる彼女はとてもうれしそうだった。
「あ、でも学校が始まるまでそんなに時間ないんだった。そんなに構ってあげられないんだ。ごめんね~」
より激しく左衛門に抱きつきながら謝罪をする。すると彼女は苦しかったのか腕の中から逃げてしまった。
「山猫は蛇への擬態を好むものだ」
そんな表情で去る左衛門の姿は少し寂しげに見えた。
「じゃあね~、また帰り道で構ってあげるから~」
私も寂しい気分になりながら、しぶしぶ別れを受け入れる。いつまでもくよくよしてちゃだめだ!そう思いながら、鼻歌を再開する。
「...ザ ワンダ~オブユ~~」
一匹の猫と、一人の少女の短いやり取りではあったが、そこには確かに絆が感じられた...と、脳内の田口トモロヲ(ドクターXのナレーション)がつぶやく。
私は、学校に向けてまた歩み始めた。