再会
「シャルル、来てくれたんだね!」
三人が家の呼び鈴をならすよりも早く、二階の窓の一つが開け放たれた。三人のはしゃぎ声が家の中まで聞こえたのであろう。
「ハンス、久しぶり!中々来られなくてごめんね!」
シャルルは嬉しそうに、手を大きくぶんぶん振った。
「今、そっち行く!」
ハンスはひょいと家の中に引っ込み、程なくして玄関から現れた。
「シャルル、お婆さんの具合はもういいの?」
「うん、今はだいぶ良くなったよ。マルタがお薬とか一杯作って、看病したから。」
「シャルルだって、バネッサ様に付きっきりで看病してたじゃない。あ、初めまして、貴方がハンス君?私は、マルタ。シャルルがいつもお世話になっています。」
ぺこりとマルタはハンスに向かってお辞儀をした。
「いえ、こちらこそ…、あ、もし良かったら家に上がってよ、二人とも。丁度お茶にしようと思って、オリビアの迎えを頼まれてたところだったんだ。」
「わぁい!みんなでお茶、嬉しいなぁ!上がって上がって、シャルルお姉ちゃんに、マルタお姉ちゃん!」
オリビアに袖を引っ張られ、シャルルとマルタは顔を見合わせた。
「じゃぁ、ちょっとだけ…ね?お邪魔しまぁす…」