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★SAVER  作者: 佐伯理太
8/12

#3話 「知られざる真相」4

+【裏のうら#2】

仮面をとった少年――なつきが”伯父さん”と呼んだその

人物は――屈託のない笑顔を浮かべた。「…あなたは?」リタ

が不思議に思いたずねると、男は「いやはや、一体何から説明

するべきか…。」といって腕を組んで話の内容を整理し始めた。

「マモルさんなのね…。」すっかり肩の力が抜けて座り込んだ

なつきがそう問いかけると、男は「うん、僕は君のおじさんの

亜宇守あそらまもるだ。間違いないよ。」

「…本当に久しぶりだね。もっともあっちの―――〈かりそめ

〉の世界ではたまに逢っていたけど、ここで逢えるのを心待ち

にしていたよ。」


「っ・・・・・・。」


「わあああああああああん!」

おじさんのいたわるような笑顔に何かが吹っ切れたのか

なつきは大声をあげて泣いた。それはリタが今まで観たなかで

最も純粋で穢れのない鳴咽だった。

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