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最終章 エピローグ
「エリカ……愛してる」
「エリカ……愛してる」
「エリカ……愛してる」
俺は、ただぐったりと座り込んでいた。
「電池を下さい! 電池を下さい! 電池を! 下さい!」
目の前には、ただ電力を望み続けるツヴァイが……。
その時、俺はようやく気が付いたんだ。
この世界に運命なんてない。
いや、きっと神様が決めた運命がだ。
なら……。
「カズマ!」
その瞬間、なぜか、レモンの味がした気がしたんだ。
ならこの気持ちはどこから来たのだろう?
唇が……アツいぜ……。
「あれ……? エリカ……? 何してるんだ?」
「なんでアンタはいつもいつも……いつも!」
そこで俺は気が付いたんだ。
「まさか! 今日何曜日だ!」
「水よ」
きっとそこから来るのだろう、と。
「じゃあ、俺の番じゃないか!」
いや。
そう。
心の底から来るんだ。