プロローグ
ここはとある田舎にある村。
そこに1人の青年がいた。名前は笹嶋翔。
翔は『アメジスト王国』にある紫水王立学園に入学する為に日々鍛錬や勉学に励んでいた。
紫水王立学園の入学に必要なのは魔法・剣技・筆記の3つでこの3つの内1つでも基準を満たせば入学できるのだが魔法・剣技での合格率が高い。
理由としては魔物討伐や隣国との対人戦などの戦闘があるからだ。
なので筆記での合格は一握りに近いほど難しく合格者も少ない。
なぜ、筆記の勉強も頑張っているかというと彼は魔法と剣技の技のスキルが1つもない。
そもそも、スキルは1人4つまでしか持てないのだ。
なのに、翔はスキルスロットには6つの空きがありその内3つ埋まっている。
『気配探知』『生活補助』『会話補助』『』『』『』
「3つの中で気配探知は使えるからまだいいやろ、生活補助と会話補助ってなんだよ」
「「「第一にスキルとしては勿体ない埋め方してる気がするんですけど」」」
「あと、なぜ俺は6つのスロットがありその内3つはまだ空白なんだ」
翔はそんなことを心の中で思いながら勉強の次に鍛錬の修行に移していた。
鍛錬は主に剣術をメインにして、使えないけど一縷の望みを持ち魔法の練習も欠かさない。
鍛錬の日々を過ごしていき試験当日を迎えた。
紫水王立学園の校門前には「入学選抜試験」の看板があり翔は緊張していた。
試験は始まり予想通り魔法と剣技はあまりいい点は取れそうになかったが筆記試験では実力を出せて満足できるほど自分ではできたと思っている。
ーーーーー 合格発表の日 ーーーーー
一週間ぶりに翔は紫水王立学園に来ていた。
そう、今日は合格発表される日であり翔の今後が決まる大事な日であった。
緊張の中、翔は一歩一歩合格発表の看板の前に歩みを進み看板の前に辿り着いた。
周りには受験生たちがザワザワしながらに並んでいる。
やがて時間になり看板にかかっていた布が取られた。
1つずつ番号を確認しながら次第に自分の番号に近づいてくると1758・1758・1758と口に出しながらどんどん指を進めて行った。
1739・1741・1742・1745・1749・1753
次の次かな…お願いします。ありますように。お願いします。と祈りながら見ていき
1758番の番号を見つけた。
翔はその場でガッツポーズをして周りに迷惑かけないように心の中で合格だーって叫んだ。
その後、合格者の説明会があり制服採寸や必要事項を書いて1日が終わった。
翔の学園生活がいよいよ始まる。