冒険者ギルドに行く。
深夜過ぎてしまいました、すみませんでしたぁ
冒険者ギルドに入る私。後ろから来るのはレンとマイ、その他7名のメイドや兵士たちである。
「どうしてこうなったんだかなあ...」
遡ること数時間前。
◇◇◇
「おはようございます、お嬢」
「んーっ、あと五分...... ってなんであんたがいるの!そしてその後ろの兵士たちは何なのよ!勝手に女の寝室に入らないって教わらなかった!?」
日の出とともに声をかけられた私は、半寝だった。そしていつものようにマイが起こしに来たと思って目を開けてみれば、そこには武装したレンと10人の兵士たちがいたのだ。
「なんでってお嬢、今日冒険者稼業するんでしょ?」
そうなのだ。今日は私の初仕事デーである。昨日登録したばかりなのでパーティーは結成していない。
「そのむさ苦しい筋肉たちはは必要ないでしょ。何考えてんのよ」
「ステラ様、これはしょうがないんです。あなたの父上がイチャモンを付けやがるので」
「....分かってるよ。心身共に拒絶反応を起こしていたから認められなかっただけ」
いつの間にかマイも居た。そして彼女の後ろには当然の様に5人のメイドが立っている。.....ナイフを持って。
「「「「「今日、絶対に怪我しないでくださいね!」」」」」
「それ私に向けながら言わないでくんない?」
うちのメイドたちは全員マイに「ナイフ術」を習っている。ちなみにマイがどれだけナイフを使いこなすかとかというと、リンゴを空中に投げてきれいに八等分でき、うちの兵士が3人がかりで戦ってもマイが勝ち、投げナイフに至っては一度も外したことはない。
故に教え子である彼女らもめちゃくちゃ危険である。私とレンなら慣れているので一応勝てるが、それでもナイフを向けられたら怖いのだよ、人は。
◇◇◇
それが今朝の出来事である。結局親バカ野郎は護衛最低3人と言っといてもっと付けるつもりだったのだ。そしてメイドもマイだけでいいのに、何なら誰も要らないのに、+5人追加されていたのだ。
…...まあ結局、私が例の必殺技を使ってレンマイ+兵士5人、メイド2人に人数を落としたけど。
それでも計10名なので結局大所帯な訳だが、、、
フッフッフッ、お父様は知らない。
冒険者の仕事に冒険者でないものは手を突っ込めないということを!故に、レンとマイ以外は私に協力できない!
「ステラ様......お気の毒様――」
「その事なら俺が旦那様に言っといたよ!」
「――世の中にはこの様な馬鹿もいるんですよ」
「ぅおおぃマイお前も共犯だぞ!」
「はあ、なんのことやら」
わー、露骨な裏切りだー。(棒)
マイが小さく「自分の身を守るのは当然でしょう」と言ったような気がする。
本当うちの親がすんません。
で、つまり?
「はい、今朝私達が同行させようとしていた者たちは昨夜領主権限で無理矢理登録させています」
ええ。。。それって、私が領主の娘ってことバレてる?
「お嬢、旦那様はただ『こいつ等を登録しろ』ってギルドマスターに詰め寄っただけだから多分バレてない」
そう願うわ。
「あのぉ、そこの方ー?新米さんですよね?分からない事があるなら聞いてくださいね」
「はっ!ごめんなさい.....」
「いえ、ただ一向に依頼を受けようとしてなかったので」
忘れかけていた。
私達は、冒険者ギルドに初仕事に来ていたんだった。
受付令嬢、ありがとう。
「私達が受けることができる依頼はどれでしょうか」
「はい、えーとですね、新米さんですとFランクになるので受けられるのは――」
極度の人見知り=私に変わってマイが依頼をもらってくる。
要約すると依頼紙には必ずランクが書いてあり、自分のランクと同じかひとつ上の依頼を受けることができるらしい。しかし同じランクでも難易度に差があるので、必ず依頼紙は読むようにとのことだ。
依頼の難易度でギルド員たちがポイントを決め、依頼をこなすと指定されたポイントが貯まる。一定のポイントが貯まるとランクアップするそうだ。
依頼に失敗した場合は減点らしい。
「ステラ様、最初の依頼はこちらです。それから、協力体制を取る場合はパーティーを結成しなくてはなりませんが」
「臨時パーティーでいけるかな。それから基本的には私に戦わせてよ」
そうして出ていこうとしたら。
「あなた、ナイフより剣より魔術が向いてるんじゃないかしら?一度試してみて頂戴」
「は、はい?」
受付嬢に意味の分からないことを言われた。
キャラの外見を説明してなかったので書いときます。
ステラは黒髪ボブにグレーアイです。スタイルはいいですが背は小さめです。
マイは白髪碧眼です。ぱっつん前髪にお団子です。
レンは赤髪にピンク色の目をしてます。くせっ毛です。
ステラの父母はそれぞれ茶髪灰眼と黒目黒髪です。
兄は茶髪黒眼、姉は焦げ茶の髪に彗眼(祖父譲り)です。
あ、筆頭執事のセバスはふっつーのおじいちゃんです。
というわけで、
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ではまた明日!