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問題が発生したため【人生】を強制終了します。 → 『精霊使いで再起動しました。』  作者: 山口 犬
第六章 【二つの世界】

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6-150 剣と盾5










サヤの視線は、盾のことを知るもう一人の存在であるラファエルに送った。







『はい……私は、ある存在に頼まれてあの盾を守っておりました』




そこからラファエルはのちに大精霊と呼ばれ前の時代に盾の存在と出会い、自分のことを守るために自分の持つ能力を他の元素を扱えるものに分け与えた。




「それは以前聞いた話だけど……あ。そういえばアンタたち、なんでキャスメルに捕まってたのさ?」




『はい、それは……』



サヤの次の質問に対し、ラファエルは説明を始める。


ラファエルは、始まりの場所にその姿を隠していた。

この場所は元素の力が強く、万が一”大いなるお方”に心配するようなことがあっても、この場所の力を借りることによってその危険を取り除くことができる可能性が高いと相談してこの場所に決めていた。

そのおかげもあり、精霊の種となる存在が産まれ、毎年一定の時期になるとその種がこの場所にあふれるようになった。


これも、あの存在のおかげだとラファエルは告げる。

そうすることにより、万が一この国、この世界が二分された時にこちらの味方になるようにという願いを込めてその精霊使いを生み出す法則も決められた。



その話を聞いて、一番驚いたのはルーシーだった。

自然の気まぐれで決められていたと思われていた精霊使いの契約が、ある一定の法則に基づくものだと聞き、全ては決められたことだったということを理解した。

それと同時に、自分が選ばれたということと、今ここにいることに運命的な何かを感じ取っていた。



そこから更に、ラファエルの話は進んでいく。



ラファエルたちの身が囚われたのは、今回の王選が終了して間もない頃だと言った。


キャスメルは一人で、始まりの場所を訪れてきた。そして、隠れていた空間を無効化し、ラファエルは拉致されたのだという。




「それで、あの場所に居たんですね……」



『はい……しかし、そのことも事前に聞かされておりましたので、特に問題はありませんでした』



「聞かされてたって?それはその”大いなるお方”って人に!?」



『はい、そうです』




「だから……か。アンタ、アタシたちがあの空間に捕らわれてた時に、あのアイテムで助けてくれたのは……そういうことだったんだね」



キャスメルの部屋の隠し部屋の空間に閉じ込められた時のことを思い出した。

自分の能力で脱出できなかった時、ラファエルはその状況を打開するためのアイテムをサヤに渡してくれた。

それは、そのことを”起こることを知っていた”から来た行動だったのだろう。

だからこそ、あの時ハルナたちはあの空間を抜け出せることができたのだから……



当時のことを思い出しながら、サヤはそれとは別で気になっていたことを思い出した。






「ふーん……って、そういえばさ。キャスメルって人が変わったようなことがあったけど、もしかしてアイツも特殊な能力を持ってるってことはないの?」


その質問は、キャスメルに近い位置にいるステイビルに投げかけられた。









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