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問題が発生したため【人生】を強制終了します。 → 『精霊使いで再起動しました。』  作者: 山口 犬
第六章 【二つの世界】

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6-432 決戦4









盾の創造者の言葉に、ハルナは一瞬迷いを感じていた。

この世界の全ての判断などできるはずもなく、ハルナは盾の創造者からの返答をに困っていた。



「……なに偉そうなこと言ってんだよ」



「さ、サヤちゃん!?」



「アンタの言ったことはそれっぽく聞こえるけど、アンタだって自分勝手なことやってんだろ?それをハルナだけに押し付けてくるのはおかしくないか?それに、誰がそういうふうにしたのかはわからないけど、自分の身を守るために戦って倒すことはそんなにおかしなことか?アンタの方が自分の都合でこの世界を壊そうとしてる方がおかしいだろ!?」



サヤの援護によって、ハルナの気持ちは再び持ち直すことができた。

反対に盾の創造者の顔は、ハルナを弱らせようとしたことを邪魔をされたためか、先ほどまでの優位な立場の表情は消えていた。


だが、小さな生き物たちは止まることなくハルナたちに向かっている。その状況を思い出した盾の創造者は、今だこの場の状況で優位であると判断し気持ちを持ち直した。



『……おかしい?なら、あなたも行動で示したらどうかしら?あなたが言ったように、ご自身の身を戦って守るのはおかしなことではないのでしょ?ほら……よそ見していると危ないわよ?』



「――っ!!」




ゆっくりと歩いていた人形のうち、数体がいきなりハルナとサヤに向かって飛びかかってきた。

サヤは目の前に迫ってくる一体を撃ち落とそうとした……だが、この距離で先ほどのような爆発を引き起こしてしまった場合、サヤ自身に大きなダメージを受けてしまうことになる。そのためサヤは、この状況に対し判断を迷ってしまった。


サヤの視界に映る危険なモノに対し、どのように取り戻すべきかと考えていると、目の前が急に石の壁で塞がれてしまった。

そしてその壁の向こう側では、2ドン!ドン!”と音が二回鳴り響いた。

音がした後、攻撃を防いだ壁は元素へと戻っていき、視界が塞がれる前と状況が異なっていた。


小型のドームが目の間にあり、人形の三分の一程度が、その中に閉じ込められているのが見えた。

その中でも先ほどと同じく、爆発音が続いて聞こえており、ドーム状の中の惨劇については考えたくもなかった。



「ごめん、サヤちゃん!全部は無理だった!?」


ハルナが創ったドームは、あの爆発に耐えうる強度の物だったたため、それなりの元素の量を必要としていた。

いまハルナが防御として扱える保有する元素の量からは、このドームの大きさが限界だった。


「あぁ、いいよ。よくやった、後はアタシが何とかする!」



そう言うと、サヤは目の前の人形を別な空間へと飛ばしていった。



――ドン!



それと同時にサヤの腰のあたりから爆発音が響き、復路が弾けて石が散らばっていった。



『あぁ……あなたはそうやっていたのね?』



サヤは腰に下げていたのは、石が入った小さな袋だった。

別な空間に移動させると言っても、何もない所には移動させることはできない。そのため小さな石を集め、その中に仮想空間を用意して移動をさせていた。



「さ、サヤちゃん!?」


至近距離であの爆発を受けたサヤは、その場に倒れ込んでしまった。









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