第73話 (―)勇者驚愕する
この話がアキラの運命を決めました。
題名の(―)勇者の『―』の所は今現在は伏せている表現です。一応、一文字で案を考えていますが、何か良いアイディアが有れば感想に送って下さい。良いのが有れば、そちらを採用します。期限はこの章が終わる頃までです。よろしくお願いいたします。
アワガニが指パッチンをすると、奴の後ろの壁が崩壊した。
その先には
悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮呪邪気呪邪呪
怒殺悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮呪邪気呪
悲呪邪憎悪殺悲呪邪悲呪悲悲呪邪憎悪殺戮呪邪憎悪殺戮邪憎悪殺戮悲悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮呪悲呪邪憎悪悲呪邪憎悪殺戮殺戮邪悲呪邪憎悪殺戮悲呪悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悲呪邪憎悪殺戮悪殺戮邪悲呪邪憎悪殺戮憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮憎悪殺戮憎悪殺戮戮悲悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮悲悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮悲悲呪邪憎悪殺戮悲悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮呪邪悲呪悲呪邪憎悪殺戮邪憎悪殺戮憎悪殺戮悲悲呪悲呪邪憎悪殺戮悲呪邪憎悪殺戮邪憎悪殺戮呪邪憎悪殺戮呪邪憎悲呪邪憎悪殺戮悪殺戮悲呪邪憎悪殺悲呪邪憎悪殺戮戮悲悲呪邪憎悪殺戮呪邪憎悪殺戮悲呪悲呪邪憎悪殺戮邪憎悪殺戮
と言った負のエネルギーが渦巻いていた・・・・・
その光景は常人が見たら発狂するんじゃないかと言うぐらいの禍々(まがまが)しかった!
俺が正気を保てたのは、ある幻視を見たからだった・・・
それは、黄金のオーラに包まれた巨大な西洋の黄金竜の頭に乗った俺だった!
右手には明々と燃える聖剣、左手には竜巻を纏った聖槍を持っていた。
全身は真っ白な鎧を装備しており、俺の後ろには満面の笑顔のシロリンが抱きついていた。
その俺は燃える聖剣を力強く振り落とすと、一撃であの負のエネルギーの塊を消滅させた。
俺はその光景をいずれ来る未来だと確信した!!!・・・・・
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後の世のある被害者Rさんの証言です。
「・・・・・はい、その光景を見せたのは私達です。
ー
いえ、その光景に至るまでの明確な根拠はありません。
ー
はい、妄想です・・・・・とりあえず、これを見せておけば奴が心を折らずに済むだろうと言う軽い気持ちでやりました。
ー
今では後悔していますよ・・・・・あの時点で奴が戦意喪失するのは、私達にとってマイナスになりましたがあの映像を見せると言う悪手はするべきではなかった。
ー
・・・・・あの妄想の光景が実現する確率ですか?
0です!天地が引っくり返って世界崩壊してもあり得ません!
あれは、“あの御方”からスキル・スペル・配下を全て奪い取った後に実現出来ると思っていた私達の未来予想図と言う妄想を奴に見せただけです!
ー
そうです!私達はただ単に奴の戦意喪失を防ぎたかっただけなのに・・・・・あんな事態を引き起こす引き金になるなんて、当時は夢にも思いませんでした。
ー
無理です!当時の私達は、“あの御方”の力さえ奪えばあの邪気を消滅させる事が出来ると思っていました。
いえ・・・それどころか、私達の方があの力をうまく扱えて“あの御方”よりもスムーズに邪気を処理出来ると言う大それた考えを持っていました・・・・・
今ではあの強大で凄惨な邪気の塊は“あの御方”以外に対抗できないと確信持って言えます。
ー
・・・・・当時の“あの御方”に対して一言?
特にありません・・・・・
ー
“あの御方”の判断が甘いと言う意見も有りますが、その判断は己がギリギリになるまでに私達が現実を受け止める覚悟を持つと信じてくれたから下したと思います。
・・・・・その信用に答える事は出来ませんでしたが・・・
ー
最後に当時の奴に対して一言?
それでは“あの御方”を真似して言って見ようか?
『転落人生にようこそ!お前には同情すら出来ない!!』」
以上が証言者Rさんの発言でした。
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