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水の勇者の冒険は終わった・・・  作者: マサ
第2章 外からの声
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第69話 アワガニからの頼み

この話で第2章は終了です。少し巻きが入ったので説明不足かも知れませんがご了承ください。

【さてと今からそれぞれにメモを渡すからそれを一週間以内にやってくれ。

アイテムボックス・オープン メモ×3】


黒い穴がピエール・ユキ・ビアンカの前に現れて小さなメモが出てきた。


3人はそれぞれにメモをを取って見た。


「ちょっと・・・ピエール。これを見て欲しいんだけど?」

「ん?・・・何々・・・・・3万ゴルドって!?大金じゃないか!!」


【・・・別に稼げない金額では無いと思うぞ。

オレから奪った力・七柱の一角“弓騎士(アーチャー)”があれば、無理じゃないと思うが?】


「「アーチャー?」」

ユキとピエールは同時に聞いた。


【あの怪獣(泥大狼)を倒した“騎乗兵(ライダー)”と同類の力。

しかも、オレから更に氷スペルまで奪っているから“中村雪”の能力名は“氷の弓騎士(アイスアーチャー)”と言った所ですな!】


「“氷の弓騎士(アイスアーチャー)”・・・・・」

「確かに“騎乗兵(ライダー)”と同等の力ならモンスターをバンバン倒せるが、目立ってあの偽勇者に目をつけられたらどうするんだ?」


【あー、そうね・・・・・・そこはそこの陰陽師に裏ルートにモンスターの素材を流してもらえば、偽勇者の目に止まる事は無いと思うが、どうかね?】


《はい、問題ありません。》

ビアンカは(よど)み無く、テレパシーで答えた。


「・・・・・・・了解。なら、俺のメモに書いてある魔物捕獲も“騎乗兵(ライダー)”の力があれば問題無しと言いそうだからそれはいいとして、捕獲した魔物をどうするんだ?」


【それはもちろん、オレの配下に加えるつもりだが?】


「・・・それを聞いて俺がお前(アワガニ)の為に動くとでも思っているのか?」


【思わないが、それ(捕獲)をしないと“中村雪”と“中村明”の再会は叶わないけど、いいのか?】


「ッ!?・・・分かったよ。ちゃんと捕獲して来るよ!」


【よろしい!ではこれから一週間、オレと連絡がつかなくなるけど、“騎乗兵(ライダー)”と“氷の弓騎士(アイスアーチャー)”なら問題が起きても対処出来るから頑張ってね!】


「ちょっと待ちなさいよ!!

一週間連絡がつかなくなるってどういう事よ?」


【どうもこうも無いよ・・・

“中村明”の治療の事に集中するからお前らにかまけている(ひま)は無いよ・・・・・

あっ!!この世界の常識はピエールにちゃんと教わってね!】


「そんな事は言われなくても、そうするわよ!

あたしが言いたいのは貴方がアキラの―【―治療をしているか確認出来ない状況に文句があるってか?】・・・」


【オレは治療現場(・・・・)に来るなと言っただけで、治療確認(・・・・)をするなとは言っていない!

左目だけとは言え、夜鬼眼ならそこからでも居場所・状態を確認出来るよ。】


「・・・・・!?・・・ホッ。」

ユキは夜鬼眼を発動させて周りを見て、ある一点を見たとたんホッと脱力した。


「・・・・・それに関しては問題無いようだが、ユキの世界拒絶反応の問題はどうするだぁ?」

ピエールは強い口調で言った。


【それこそ問題無い・・・既にこの結界内に居ることで調整は終わった。

後の細々とした問題はそっちで片付けてくれ!】


「・・・いろいろと言いたい事があるが、その様子だと本当に余裕が無いようだな・・・・・

分かった!ちゃんとメモの事は片付けておくよ。一週間後の連絡はどうする?」


【オレからの使いが接触するからその案内に従え。使いの者はすぐに分かるように仕掛けをしておくよ。】


「分かりました・・・アキラの事をよろしくお願いします。」

ユキは深々と頭を下げた。


【一応、全力で当たるから心配するなよ。それでは一週間後に!!!】


泡蟹がそう言うと結界は消え。泡蟹の実体化も解けて、核の“泡真珠(バブルパール)”は砕けて粉になり風に吹かれてきえた・・・

辺りは夜の闇に包まれた・・・・・









ーマサシの状況ー

石像に宿った泡精霊ー精霊クラス中の上

支配地域:闇玄武の邪気封印ダンジョン・最下層の主

第2章完

幕間を何個か入れて第3章に入ります!

これからも応援お願い致します。

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