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水の勇者の冒険は終わった・・・  作者: マサ
第2章 外からの声
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第63話 ビアンカの活躍

タイトル詐欺です。すみません。

ビアンカの真の見せ場はもっと先に予定しています。

《アワガニ様が偽勇者の攻撃で砕かれた後の事を話します。

あの後すぐに私が幻術を使用して、泥の熊が出現したように見せました》


ピエールが挙手して発言した。

「ちょっとごめん、何故にアワガニが破れた後に幻術を使ったの?

そもそも、サトルとやらを“偽勇者”と呼んでいたのに何で一緒にいたんだ?」


ビアンカは少し(うつむ)いて、チラリとアワガニの方を見た。

オレは余計な事を言うなと言う意味合いで視線を送った。

ビアンカは小さな動作で(うなず)いて説明を続けた。


《私が“偽勇者”のパーティーに所属させられたのは、本物の『水』の勇者の力を奪った事に抗議した罰として“従属(じゅうぞく)の仮面”を付けられて従わされていたからです。

でも、その“従属(じゅうぞく)の仮面”の呪いはアワガニ様のお力で解除されました。》


【狙ってやったわけじゃないからな。(まあ、それだけではビアンカの顔があの女(タマモ)にそっくりな理由は説明できないけどな・・・)】


《ともかく、私は不本意にあの偽勇者に従わされていたのですが、アワガニ様の力によって解放されましたが、動けるようになったのはアワガニ様が砕かれた直後だったのです。

そして、見たことも無い服を着ているユキ様を見て、偽勇者の手に落ちると録「ろく」でもない事になりそうだと判断しました。動けるようになった直後に幻術を発動させて、泥の熊に私とユキ様を殺して食したように見せました。その後に偽勇者の所属国レルーヌ王国の方の泥熊を逃亡させたように見せました。偽勇者と連れの戦士は泥熊を危険と判断して追いかけていきました。》


「えーと、その後であたしに手当てを施したり、アワガニの核になっていた真珠を見つけて、何らかの術で修復していました。」


ユキが補足して経緯を説明した。


「俺は崖から普通の道で降りて、アワガニと偽勇者が起こした騒ぎで動揺した村の連中を落ち着かせたよ。

それで日が暮れた頃に真珠の修復を終えたビアンカが俺とユキの手を握りテレパシーで話しかけて来た。

その内容はもうしばらくしたら巨大なモンスターがこの村を襲うと言うものだったよ。」


《私は何故かあの巨大なモンスターの嫌な気配を感じ取る事が出来たのでお二人(ユキ様・ピエール様)に直観的に確信した打開策を頼みました。》


【それで中村さんが何回も泡真珠に呼び掛けたのか・・・】


《はい、そうです。

そして、そうこうしている内にあの巨大なモンスターが現れたのです。

私は時間を稼ぐ為に結界を張り足止めをしていました。》


【そして、オレ参上という訳か・・・】


3人ユキ・ピエール・ビアンカはコクリと頷いた。


ピエールはアワガニ参上までの話が一応終わった事を確認したので、一番気になる事を聞いた。

「ところで聞きたいんだけど、あの怪獣は昼間の泥の狼とどんな関係なんだ?」


【あれは昼間のドロオオカミの生き残りだ・・・

お前らが言う“偽勇者”の放つ水は特定の怪物(邪気モンスター)を強化させる力を持つ。】


「・・・・・・つまり、これからもあんなモノが出現して行くと考えた方がいいのかな?」


【う~~~ん・・・それはどうかな?


歯切れの悪い回答にピエールは質問をぶつけた。


「アワガニ・・・・・なんだ?」


あの怪獣(邪気モンスター)はオレが抑える予定だし、偽勇者の水ももう既に対処済みだ・・・

ただ、オレが健在ならもうそちらに出現することも無いが、万が一を考えて・・・・・・ピエールお前に対抗手段を授けようと思う。どうだ?】


「ああ、それで構わないがそっち(アワガニ)は大丈夫なのか?」


【大丈夫かどうかは次の“中村雪”の件で決定する。】


その発言でユキは身構えた。

ユキはヒロイン候補だった・・・はずだった。

次回はユキがやらかしてしまう予定です。

8/31をお楽しみに!


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