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水の勇者の冒険は終わった・・・  作者: マサ
第2章 外からの声
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第58話 ラッキーアタック

今回は少し短いです。

少し時間を(さかのぼ)ります。


ピエールが泥大狼の攻撃で吹き飛ばされて俺がピエールを治療し、アイテムボックスからスライムバイク『疾風』を取り出した後の事です。


オレが挑発してピエールがバイクに乗ったとたん、気配が変わったと感じた。


ようやく、“騎乗兵(ライダー)”の性能を実感したみたいだな。


その気配を察したのか、泥大狼が雄叫びをあげて、こっちに向かって走って来た。


オレはスピードにのっていない“騎乗兵(ライダー)”では(まと)にしかならないと判断したので、ピエールにバイクを運転させて距離を取るように指示した。


あの質量の差を(くつがえ)すにはヒット&アウェイの戦法しか無い!


オレの『泡』でも、どこまで有効か分からないからここは慎重に事を運ばないと負けると思っていたら・・・

ピエールが泥大狼にバイクを向けて、アクセル全開状態でブレーキを放さそうとしていた。


オレは慌てて止めようとしたが、間に合わずにバイクは発進してしまった。


だが、ピエールはバイクのパワーを弱く見ていたのか、吹き飛んで宙に舞ってしまった。


泥大狼はその吹き飛んだピエールに意識が行き、顔をわずかに上に向けた。

そのわずかに動きが(すき)を産んだのか、ピエールが吹き飛んで出来たコースを無人で走っていたバイク『疾風』がたまたまジャンプ台になっていた木に乗って、泥大狼の無防備になっていた胸部に突進する事が出来た。


ーピエールの攻撃ー

ーしかし、ピエールは転んでしまい武器が飛んで行ってしまったー

ー飛んで行った武器は泥大狼の急所を貫いたー

ー会心の一撃!泥大狼は倒れたー



・・・あの怪獣・泥大狼の分析が今ようやく終わった。

オレの泡は確かに有効だったが、あの巨体を完全に消滅させるにはやはり、五重詠唱による最大出力の泡スペルが必要だった。

そして、ピエールが泥大狼を倒すためには心臓部にあるコアを最大スピードで突進する必要があった。


(はか)らずとも偶然でも唯一の勝利方法を選んだピエールだった・・・



とりあえず、ピエールに泥大狼を倒した事を伝えようか・・・・・

【・・・・・・・あの怪獣・泥大狼は討伐されました・・・・・】


ピエールはその言葉を聞いたとたん倒れてしまった。


ーピエールは気絶したー

ーピエールは簡易契約(インスタント・コネクト)が解除され“泡蟹(バブル)騎乗兵(ライダー)”→“騎乗兵(ライダー)”になったー



やれやれ・・・やっぱりデビュー戦が怪獣では負担が大きかったみたいだな・・・


でも(・・)・・・これからを考えるとピエールにはもっと頑張って貰わないとな・・・

オレ(泡蟹)こんな事(怪獣退治)に時間をかけている余裕は無いからな・・・


今回はラッキーアタックでなんとか倒せたが次からの戦いは運だけでは勝てないと考えた方がいいな・・・


とりあえず、今回の戦いの後始末をするか・・・


ーアワガニさんは呪文を唱えたー

中級(ツーメガ)泡蟹(バブルクラブ)


倒れたピエールの左腕のブレスレットかた転げ落ちた真珠は呪文が発動すると2メートル大の半透明な泡の蟹になった。


その蟹はピエールを抱えてザンダグロース村に戻って行った。


第2章はもう一場面で終わる予定です。

次回は8/26 12:00に更新します。

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