第46話 ドロオオカミとの戦い
バトル開始です!
さて、状況を確認しよう!
“高速思考”発動!
精神に負担がかかるがこういう場合、落ち着いて対処するにはかなり有効だよな~“高速思考”は!!
無駄思考はここまで!
周りはオレの泡でコーティングしている。
中村さんは武器を所望して戦おうとしている。
ピエールは崖の上からこちらの様子を見ている。
敵さんは黒い泥でできた狼で”分析“で調べたら名前はそのままの”泥狼“。
邪気モンスター系に有りがちな死体系では無く鉱物人形系に近いようだ。
邪気モンスターだが、今現在の世界の常識ではまだ出現するはずがない筈だ。
邪気封印ダンジョンの機能によって邪気がモンスター化する量が溜まる前にダンジョンに吸収する筈だ。
まだ、この北の大陸の邪気封印ダンジョンは”田中正“が辛うじて機能を維持しているから邪気モンスターが地上に存在するのはありえない。
でも、そのありえないが目の前に存在しているのだから異常事態だと認識しないとな!!
とりあえず、三匹中一匹は着地時の不意討ちで倒した。
残り二匹も油断せずに速やかに浄化しよう。
余裕が在れば、捕獲して原因究明に努めるが、あいにくその余裕が全く無いので排除する方向で!
それでは“アラームログ”on
ードロオオカミが2匹現れたー
これで分身体であるオレ一体でも状況を客観的に見る事が出来る!
それでは精霊補正で使える”詠唱破棄“効果がある泡スペルでワンターンキルを行う。
ーマサシ31は呪文を唱えたー
『中級複数対象泡息吹』
広範囲で高出力の大量の泡が2匹のドロオオカミに襲いかかる。
ーミス!ドロオオカミAは避けたー
ーミス!ドロオオカミBは避けたー
ドロオオカミ達は身体の形状を細い線状にして泡と泡の間を通り、避けた後でまた狼の姿に戻った。
ちっ!?ものを考えない雑魚ばかりを相手していたから強い大技を出せば終わりと考えてしまった!!!・・・くそ!!反撃が来る!!!!!
ードロオオカミAの攻撃ー
ーマサシ31は大ダメージを受け瀕死となったー
ドロオオカミの爪はマサシ31を切り裂き吹き飛ばした。
くそ!次に攻撃を受けたら憑依泡蟹は戦闘不能になってしまう!!!
どうすれば・・・こんな時だから落ち着い・・・
ードロオオカミBの攻撃ー
吹っ飛ばされ仰向けに倒れている泡蟹に襲いかかった!
ーミス!ユキがマサシ31を抱えて避けたー
ユキは危険を省みずに飛び込み、泡蟹の危機を救った。
ーユキはバブルパールガードを投げたー
ドロオオカミ達は態勢を整える為に寄り添っていた。その2匹の間に真珠が落ちた。
「キーワード・バリア!!!」
真珠から半透明な泡が発生し、2匹のドロオオカミの足を泡で捕らえた!!!
31→ユキ[ユキ!!!オレをヤツらに投げろ!!!]
ユキはコクリと頷くと泡蟹をドロオオカミに向かって投げた。
ードロオオカミA Bは泡に足を捕らえられ動けないー
ドロオオカミ達は形状変化して逃げようとするが泡から逃れられない!!!
これで決める!!!
“泡術創造”発動!
ーマサシ31は呪文を唱えたー
『中級複数対象大浄泡!!!!!』
泡蟹の両ハサミから綺麗で透明な大泡が左右それぞれ出現して、そのまま投げられた泡蟹はドロオオカミに体当たりした。
ードロオオカミAは大ダメージを受けたー
ードロオオカミBは大ダメージを受けたー
「「ワオーーーーーン!!!」」
ドロオオカミ達は大きな泡の浄化に抵抗して雄叫びを上げ、形状変化して細い線状になって泡蟹に襲いかかった。
泡蟹と2匹のドロオオカミの力は拮抗しているように見えたが、泡蟹の方が力が強かったようで数秒後には拮抗が崩れドロオオカミを浄化出来る様子だ。
「聖なる水よ、我に悪鬼を射つ大砲を与えたまえ!」
『聖水砲』
圧縮された水の大きな塊が拮抗ポイントに着弾した!!!
泡蟹とドロオオカミは吹き飛ばされた!
「『水』の勇者サトル見参!僕が来たからにはもう安心して良いぞ!!!」
水神の杖を携えた青年があらわれた!!!!!!!!
ありがとうございます。
『水』の勇者出現!!!
マサシはどう行動するのか、明日8/14 12:00を待て❗




