第2話 謎の声の導き
よろしくお願いします。
辺りは汚れたスライムが充満していた。
マサシは混乱した。
「落ち着いてくださいなのです!とりあえず、泡スペルを使用してくださいなのです!」
?????
「早くなのです!!」
マサシは言われた通りにスペルを発動させる!
メニュー→スペル→泡スペル→水泡
ー泡の精霊の子らよ、我に力を貸したまえ。泡よ、出でよー
泡がマサシの体からふわふわと飛び出て、汚れたスライムの一匹に当たると、そのスライムは後ろに吹っ飛び、群れを押し返した!!!
えっ!??
「ぼ~っとしない!次はメニューからでは無く、詠唱で発動させてなのです!」
なっ!??
「霊体でも詠唱を意識すれば、スペルはきちんと発動できるなのです!」
スライムが次々と迫ってくる状況では疑問に思う暇もねえっ!!!
ー泡の精霊の子らよ、我に力を貸したまえ。泡よ、出でよー
自然と口から呪文を紡ぎ出す!
《下級水泡》
再び、泡がスライムを吹き飛ばす!
ー『古神の理』の加護の継承条件を満たしましたー
「スペルを連続発動させながら、聞いてなのです。」
マサシは水泡を連続発動させながら耳を傾ける。
「このままだとMPが尽きて、対抗手段が無くなってスライムのエサになってしまいます、でも、この古神の理の加護を継承すれば、もしかしたら、この局面を打破できるかも知れない・・・・・・なのです。」
ならっ!
「この古神の理を継承すれば、今は失われた強大な力を秘めた称号やスキルが手に入ります、でも同時に人の規格を大きく外れ、化け物染みた力を手にする事になる、その覚悟があるの?・・・・・・なのです。」
・・・・・・・・・もう少し、シンプルに行こうや!この場で必要なのは生死の選択のみ・・・・
オレが選択したのは『生』!!!
ー古神の理を継承しました。ー
ありがとうございます。