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水の勇者の冒険は終わった・・・  作者: マサ
第1章 地の底で
32/86

幕間1 シロリン走る

前半はひらがなや幼児語で読みづらいと思いますが、御了承ください。

時は(さかのぼ)って爆弾石(ニトロ)が閃光を発しようとしたとき。


シロリンside


あれはわからない・・・


わたちがいま、やらなければならないのはまちゅたーをまもること。


わたちがまちゅたーにちかづこうとちたとき。


【シロリン!!お前はこっちに来て!!!】


そのあたまにひびくことばにちたがって、あのかなづち(金槌)のバケモノがあけたあなにとびこんで、ちた()のへやにおりた。


ちょこ(そこ)にはまちゅたーのたまちい()がやどったあわのカニちゃんがいました。


【今、シロリンに直接頭に話しかけているのは従魔契約を利用したテレパシーだ。そのまま、そこの泡蟹バブルクラブに静かに着いてってくれ。】


・・・やっぱり、フチギ(不思議)・・・はじめてきいたことば(言葉)でもいみがりかい(理解) できる。


そんなことをかんがえていると


【シロリン!!ぼ~としているヒマは無いぞ!!お前が今からやる事をミスしたら、オレは死ぬしか無いんだ!】


ちゃき()ちゅちゅんで(進んで)いたあわのカニちゃんがもどってきて、ちゅういちまちた。


わたちはいちょいで(急いで)あわのカニちゃんをおいかけまちた。


【ああ、やっぱりこの体は走りづらい!

今から小さくなるから抱えてくれ。進む方向はその都度指示するから!

ついでに泡真珠も渡すから!!】


あわのカニちゃんがちいちゃく(小さく)なるとわたちはわきにかかえてはちり(走り)だちた(出した)


【『泡の精霊達よ、我に力を与えたまえ、泡立つは白い宝石』《泡真珠(バブルパール)》】


わたちはあわのカニちゃんからちろい(白い)たまをもらった。


泡真珠(バブルパール)に魔力供給接続完了、供給を開始する。】


白い玉から魔力を与えられると思考や言葉が成熟するのが分かった。

見た目も幼女から少女に変わった・・・この姿はマスターの好みのタイプから外れていないのかしら?


【ホウ~!シロリンはモンスターの姿に戻らず、姿が成長したのか!?

しかも、その容姿はオレのストライクだ!!

贅沢(ぜいたく)を言えば、後5年ほど歳を取り、胸がもう少し大きければどストライクだったんだけどな!

とりあえず、装備を整えよう!】


泡蟹は今のシロリンにぴったりサイズの皮の服・鎧・靴・帽子・盾と清掃水晶の剣をワイズボックスから取りだし、装備させた。


「マスター。私は今から何をすればいいのかしら?」


【今からシロリンには城を落としてもらうよ。】


「!?・・・マスター、それはいくらなんでも無理というものじゃないかしら?それとも、私以外にも戦力がいるのかしら?」


【いや、城落としの戦力はこの分身体の泡蟹とシロリンだけだ。

心配するな!ちゃんと策を考えているよ。一人でも城落としができるズル(裏技)をね。】


私はマスターから渡された武具を装備して泡蟹を抱えて再び洞窟を泡蟹の誘導で走った。

ここまで来ると、マスターの明泡多祭(ライトバブルカーニバル)の泡が少なくなって、暗闇が深くなって邪気も濃くなって行く・・・


しかし、暗くなるにつれ、視界がそれに適応していくのが分かる。邪気の方は清掃水晶の剣が浄化してMPに変換されるので問題はない!


【これから先は灯りは無くなるし、魔物も出現するが大丈夫か?怖かったら、引き返しても良いぞ。

よくよく考えてみれば、シロリンの意思を確認していなかった!?


シロリン!ストップ!!】


私はマスターの指示通りに立ち止まった。目の前には真っ暗な空間が広がっていた。


【シロリン!これから先は後戻り出来ない地獄への片道キップだ!

もしも、オレの為に命をささげる覚悟がないのなら右の道へ。覚悟があるのなら左の道へ。


シロリン、ゴメンな・・・オレはオレの命を助けることだけを考えてしまって、シロリンの意思を今の今まで忘れていたよ。


ここでオレを見捨てても恨まないから・・・

オレ一人でも何とかするから・・・・・・】


私は目をつむり、 考えようともせずに、迷わず左の道へ突き進んだ!


私はマスターマサシの為に産まれてきた!!

それ以外の理由がいるかしら?





ありがとうございました。

次回は7/11 12:00に更新します。

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