第10話 説明受ける案内妖精
マサシの見解説明回になりました。
「えっ?勇者?」
うん、その反応は分かる!オレも世界と世界の狭間の真っ白な空間に召喚された時、[何でこんなオッサンが勇者?]と思ったもん。
「狭間に人間を召喚?」
あー、そこからか!
まず、オレが勇者に選ばれた理由はこの時代のクロスディアの邪気に対処できる能力に適正が有ったから。
狭間に召喚されたのは、伝統的な決まりとしてクロスディアの住人が行った召喚に女神フィリアの割り込みをかけて必要最低限のチートを授ける為だよ。神が直接召喚すると天変地異レベルのチートを授けてしまい、世界が滅んでしまうみたいだ。
「・・・・・・・・・」
んで!勇者をする際のメリットとデメリットを聞き出す際、先代の女神が先代勇者の一人とバカップルになった事で、世界管理は引退。引き継ぎもろくにしないで世界管理する事になった当代の女神フィリアはボヤいていたよ。
そして、その話が終わってクロスディアに召喚され、キツネの亜人の玉藻の持っていた黒い石の光によって石に変えられた。
その後、怪しげな儀式によって召喚された場所・崖が崩れ、流れされるだけ流されてここ・地底湖に至る・・・
「質問いい?なのです。」
いいけど、その前にオレから質問。あんたの『なのです』は不自然なんだけど、何かあるの?
それに・・・
ー泡の精霊の子らよ、我に力を貸したまえ、浮遊するは、大量の照らす泡ー
『下級複数対象明泡多祭!!』
灯りの泡は大量に浮遊して、マサシのいる部屋に充満した。
ールプはプチエーテルを使ったー
ーマサシはMPが少量回復したー
後1ターンしか高速思考と夜鬼眼が持たないのでその間でお願いします。
「・・・この『なのです』はペナルティなのです。だから不自然でも付けるしないのです・・なのです。」
了解した・・・・・
「まず、貴方は『水』の勇者として召喚と言っていたけど、まさか、ほかにも召喚勇者がいるの?・・・なのです。」
ああ、オレの他に『火』『風』『土』の3人勇者召喚されている。ちなみに勇者同士、手柄の取り合いになるんじゃないかと聞いてみたところ。
「聞いてみたところ・・・なのです。」
手柄は余るほど有るそうだ!しかも、4人でも勇者は足りないと言っていた。
ルプは青い顔をした後、立ちくらみが起き、膝をついた。
まさに『orz』
「今現在、女神フィリアと連絡する手段は有るのですか?・・・なのです。」
あ~それは無理っぽいよ!何でも勇者召喚の代償としてクロスディアの邪気を何とかするまで眠りに着くみたい。
「・・・・・・」
ルプは唖然としている・・・・・
まあ、ここまで話をしておいて何だが、この話の情報源は信用出来ないよ。
「?何でなのですか?」
だって、オレを石化した奴は当代の女神フィリアに選ばれ、神託によって導かれ召喚を行った者だからですよ。
あのキツネ女が女神フィリアと繋がっているのなら、そもそも使い捨てる予定であったオレに本当の情報を教える意味が無い。
「・・・・・・・」
何も言い返せないという所ですかな?
まあ、何にしても当代の女神フィリアは信用出来ないと結論しますね。
ー高速思考・夜鬼眼強制解除されました。しばらく使う事ができませんー
っとここで時間切れみたいだな。
なんか、さっきから『危険予知』が騒いでいる感じだからルプも覚悟決めた方がいいぞ!!
ー泡の精霊の子らよ、我に力を貸したまえ、浮遊するは、大量の照らす泡ー
『下級複数対象明泡多祭!!!』
大量の灯りの泡が部屋の出口に殺到する。
ールプはマサシにプチエーテルを使ったー
ーマサシはMPを少量回復したー
「泡スペルの泡は邪気に触れるまで浮遊し続けるので、これだけ部屋に充満した泡が在れば、並みのゾンビは問題無しだと思うなのです。」
「なら・・・・・・・」
ー部屋の外にいたスライムゾンビ30匹は浄化されましたー
ー薬草×30 魔力草×30を手に入れたー
ーマサシはLv5になりましたー
ー泡スペルLv3になり、『浄泡』を覚えたー
ーマサシは危険察知Lv1を会得したー
「危険察知がガンガンに警報を鳴らす程の並みじゃないゾンビが迫って来てるということかな?」
部屋に充満していた明泡がほとんど割れた。
次回、マサシ大ピンチ!反則的なモンスター登場!!!




