壱拾肆
"彼女"がライフルを"神"に向けた。
『パァン』
その一撃は"彼"の胴に出来た大穴をくぐり、"神"のレーザー発信器を砕き。
"神"の体内を粉々にしながら突き進んでいく。
"神"の動きが止まった。
「『創造神』!!!! 黒い豹に翼が生え、"神"の頭上に回りこむ」
「新鮮組っ! 撃ェエエッェ!!!!!!!!!! 」
"組長"の声に呼応して火縄銃を持った『組員』さんたちが出現。数百の火縄銃は違わず"彼"の背に出来た穴から"神"の最大の武器にして弱点であるレーザー発信器の防御を砕く。
「"神"よ。死んでもらいます。……『闇の炎』ッ!!!!!!!!! 」
黒い豹の唇から漏れた言霊は真っ黒な炎となり、すべてを砕き、吸い尽くしていく。
塔と同化した『創造神』は逃げる術を持たない。
べきべきと砕ける建材と共に、その身体が砕け、折れ、『闇の炎』に吸い込まれていく。
「ッ?!!!!!!!! 」
力を失った"彼"の身体が『闇の炎』に吸い込まれる直前、"彼女"がその手を握った。
「莫迦。辞めろッ?! 」
呪術師が叫ぶ。「その男は助からぬっ?! お前まで滅ぶぞっ?! 」
べきべき。ばきばき。ごうごう。
「……抱いてくれる。と。言った。……まだだろ」
"彼女"の声が聴こえた。気がした。
「まだ、『手』も触れていないっ?! 」
力を失った"彼"の身体が"彼女"ごと『闇の炎』に呑まれようとして。
「!!!!!!!! 」
何処からか伸びた鞭が、"彼女"の腕を捕らえた。
「……まにあったねぇ」
"委員長"、貴様、死んだんじゃなかったのか?
「いやあ。死んだ死んだ。久しぶりに皆に会ってきたけど、歳取ってたねぇ」なっ?
「ちゃっちゃと」そういって哂う。
「くたばれやぁあああああああああああああ!!!!!!!!」
『闇の炎』の力など関係ないかのように駆けた"委員長"は『創造神』に必殺の拳をたたきつけた。
「グアアアアアアアアアアアアアアアッツッ??!!!!!!!! 」
「こんぴゅーたうぃるす」が"神"を犯していく。
"組長"が鞭を握った。そして"彼女"に微笑む。"私"も"組長"の手を握る。
「ホラ。"呪術師"。やれ」
"私"たちが微笑むと。
「母よ。神よ。死んでもらいます。わが望みは貴様の。死!!!!! 」
べきべきと周囲の物を砕き、吸い尽くし、『闇の炎』が『創造神』の身体をこの世界から消し去った。
「呪われよっ?! 呪われよっ!!! 愚かな神殺しの冒険者どもっ?!!
永遠の力を討った代償は重いぞっ?! 重いぞっ?!! 」
「いい加減に。うっとおしい」
"呪術師"がため息をついた。真っ黒な雷が空を引き裂き、その"声"すら断ち切った。




