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異世界冒険奇譚 月狂の歌  作者: 鴉野 兄貴
第三章。機械世界の"呪術師"

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壱拾肆

 "彼女"がライフルを"神"に向けた。

『パァン』


 その一撃は"彼"の胴に出来た大穴をくぐり、"神"のレーザー発信器を砕き。

"神"の体内を粉々にしながら突き進んでいく。


 "神"の動きが止まった。


 「『創造神アークメイ』!!!! 黒い豹に翼が生え、"神"の頭上に回りこむ」

「新鮮組っ! ェエエッェ!!!!!!!!!! 」

"組長"の声に呼応して火縄銃を持った『組員』さんたちが出現。数百の火縄銃は違わず"彼"の背に出来た穴から"神"の最大の武器にして弱点であるレーザー発信器の防御を砕く。


 「"神"よ。死んでもらいます。……『闇の炎』ッ!!!!!!!!! 」

黒い豹じゅじゅつしの唇から漏れた言霊は真っ黒なブラックホールとなり、すべてを砕き、吸い尽くしていく。


 塔と同化した『創造神アークメイ』は逃げる術を持たない。

べきべきと砕ける建材と共に、その身体が砕け、折れ、『闇の炎』に吸い込まれていく。


 「ッ?!!!!!!!! 」

力を失った"彼"の身体が『闇の炎』に吸い込まれる直前、"彼女"がその手を握った。


 「莫迦。辞めろッ?! 」

呪術師が叫ぶ。「その男は助からぬっ?! お前まで滅ぶぞっ?! 」


 べきべき。ばきばき。ごうごう。


 「……抱いてくれる。と。言った。……まだだろ」

"彼女"の声が聴こえた。気がした。


 「まだ、『手』も触れていないっ?! 」

力を失った"彼"の身体が"彼女"ごと『闇の炎』に呑まれようとして。


 「!!!!!!!! 」

何処からか伸びた鞭が、"彼女"の腕を捕らえた。


 「……まにあったねぇ」

 "委員長"、貴様、死んだんじゃなかったのか?

「いやあ。死んだ死んだ。久しぶりに皆に会ってきたけど、歳取ってたねぇ」なっ?


 「ちゃっちゃと」そういって哂う。

「くたばれやぁあああああああああああああ!!!!!!!!」


 『闇の炎』の力など関係ないかのように駆けた"委員長"は『創造神アークメイ』に必殺の拳をたたきつけた。

「グアアアアアアアアアアアアアアアッツッ??!!!!!!!! 」


 「こんぴゅーたうぃるす」が"神"を犯していく。

"組長"が鞭を握った。そして"彼女"に微笑む。"私"も"組長"の手を握る。


 「ホラ。"呪術師"。やれ」

"私"たちが微笑むと。


 「母よ。神よ。死んでもらいます。わが望みは貴様の。死!!!!! 」

べきべきと周囲の物を砕き、吸い尽くし、『闇の炎』が『創造神アークメイ』の身体をこの世界から消し去った。


 「呪われよっ?! 呪われよっ!!! 愚かな神殺しの冒険者どもっ?!!

永遠の力エターナルパワーを討った代償は重いぞっ?! 重いぞっ?!! 」


 「いい加減に。うっとおしい」

"呪術師"がため息をついた。真っ黒ないかづちが空を引き裂き、その"声"すら断ち切った。

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