壱拾弐
「うおおおおおおおおおおっっ!!!!!! 」
"呪術師"の背中からべきべきと音を立てて『翼』が出現する。
「……いくぞい」「おう」
弓と投石しかない"組長"と"委員長"はなんとかして敵に近接せねば手も脚も出せない。
「!!!!!!! 」
次々とシリンダーが砕け、中から胎児が変形した化け物が飛び出してきた。
『我が子たちよっ!!!!!!!! 母を護れっ!!!!!! 」
……。
「貴様ァアアアアアアアッッ!!!!!!! 」
"呪術師"の翼からナイフのように鋭い羽根が飛び出し、その『赤子たち』を貫く。
"私"は……。
「さがって! "私"さんっ?! 」
委員長が"私"をかばおうとするが、其の前に進みだす。
「??! 」「なっ?! 」
「"私"のほうが装甲が厚い」
そういいきって、レーザーの嵐に立ち向かう"私"。
銃弾が跳ね、赤子が変化した魔物ごと"神"のレーザーが切断していく。
「"委員長"は、『こんぴゅーたうぃるす』なる『情報』を叩き込めっ!! 」
私たちの切り札は。彼だ。
「!!!!!! 」
凄まじいレーザーの嵐の中、ハルバードを手に進む私に抱きつく"委員長"。
「女の子に護ってもらうなんて男の恥だっ!!!! 」
「……好きな人を護るのは。男の特権ではない」
耐レーザー装甲は万能ではない。私の体中が悲鳴を上げる。
「!!! 」ガス。周囲の『赤子』が悲鳴を上げる。
"彼女"が爆風のみを発する手榴弾を投げてガスを吹き飛ばす。
爆風に耐えて、三人で走る。"神"の御許に。彼女を殺すために。
ギン! ギン! ギン!
……"彼女"のライフルすら通じない装甲に、私たちの剣やハルバードが届くのか。
「ぼーっとするなっ!!!!!!! 」
"彼"が血路を拓いてくれる。最後の耐レーザーチャフ。
ハルバードを握り締め。
「だああああああああああああああああああああぁぁぁっ!!! 」"神"に斬りかかる。




