壱拾
「めちゃくちゃ殺す気の罠揃いだな」
"彼"がため息をついた。
「もう無理! 休憩!! 」"委員長"が倒れこむ。
『情報』を『拳で語る』能力がある彼は、機械式の罠も無効化可能だ。
「はっきんぐ」とかいう技らしい。
「ぶっつけ本番で変な事させないでくれ」"委員長"は苦笑いする。
「よいではないか、今度『ぱそこん』の使い方を教えてくれ」
一瞬で「こんぴゅーた」の使い方をマスターした"委員長"に"組長"が頼み込む。
「殊勝ですね。組長さん」
"私"も教わろうかな。
「まず。聞きたいのだが。『じゅうはっきんさいと』なるものはどうすればよいのだ? 」
……この意味を、後日知ったとき、"私"は"組長"さんを殴りたくなった。
「さて、さっさと働け」
"委員長"の尻を蹴る"彼"はドSである。
ちなみに、今は"彼女"さんが罠を発見、解除中である。
「首だけしかないのですから、多少の罠は踏み潰せるんでは? 」
「……」「……」「そうですよね? なんでだろ? 」
黙り込む"彼"と"彼女"に"私"と同じ疑問をぶつける"委員長"。
その"委員長"の喉元に刀をきらめかせる"組長"
「……死にたいようじゃな? 」目が本気だ。
「ちょ? ちょ? "組長"ストップ??! 」
「ふぉふぉふぉ……。お主は『冒険者』じゃから、寿命が減るだけで済むぞい……? 」
「やめてください。"組長"さん」
提案者の"私"を斬るべきだと伝えると、
「主にはまだ利用価値がある」と納刀する"組長"。
そういえば、"私"だけ死んだらソレまでだった。忘れていたが。
「理不尽だろうが、『服』がダメージを受けると怪我して死ぬ」
そう答える"彼"。黙り込む"彼女"。
「とりあえず、ヤラセロ」「死ね。私は抱けない」
この二人も。仲が良い。
ひょっとして、"彼"が"神々"に願うことって。
「あの。やっぱり、"……"さんは。"……"さんを抱くために旅を? 」
「其の通りだが? 」平然と答える"彼"。
……。
うん。"私"は。大丈夫だ。たぶん。
「では、サクッと『創造神』を倒して、願いを叶えましょう! 」
"私"はハルバードを握り、気合を入れなおした。
「私は空気か? 」
そういう"呪術師"に苦笑いしながら。




