壱拾弐
「お前の選んだリンクゲートアイテムはこれか」
古ぼけた。切れかけのミサンガ。
ニコリと笑う"委員長"。
「願いが叶うって言うからな」
「今更願いか」
"彼女"は微笑んでいる。
「まぁ。いい願いがあるといいのう」
"組長"の言葉に照れる"委員長"。
彼の新たな旅立ちに『世界』中の皆が楽器を持って歌を歌ってくれている。
手を振り、もう不要になったはずなのに殴りあう。何故か暖かい。そして優しい。
いい風が吹いている。この世界はとても暑いけど、過ごしやすい。
もし住まうならこんな世界に住みたい。
だが、私達は『夢を追う者達』。
誰かの願いを助けるために、『世界』を巡るのが定め。
"彼"が神殿の祭壇に不思議な形の鍵を掲げる。
「ただいま。といって開けるは我が家の温もり」
"彼女"も華やかな指輪を取り出す。
「我を支えるは喪われし貴方の思い出、貴方との約束」
"組長"もだ。変わった懐中時計を取り出して。
「約束の時。動け」
"私"はアイテムを持たない。
「我。友と共に」
古ぼけたミサンガを祭壇に捧げる"委員長"。
もう一度、『世界』の皆に手を振って。
「切れろ。因縁! 拓けっ! 未来っ!!」
其の様子を、旅立ちの時に出会った若い神官が微笑んで見守っている。
「セリカ(芹香)の続きを完結させてないで書きなさい」という要請が下ったので、一旦こっちの御話をエピローグまでもっていきます(汗)。
一度に投稿するっす。




