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異世界冒険奇譚 月狂の歌  作者: 鴉野 兄貴
第二章。"委員長"との出会い

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24/65

壱拾弐

 「お前の選んだリンクゲートアイテムはこれか」

古ぼけた。切れかけのミサンガ。


 ニコリと笑う"委員長"。

「願いが叶うって言うからな」


 「今更願いか」

"彼女"は微笑んでいる。


 「まぁ。いい願いがあるといいのう」

"組長"の言葉に照れる"委員長"。


 彼の新たな旅立ちに『世界』中の皆が楽器を持って歌を歌ってくれている。

手を振り、もう不要になったはずなのに殴りあう。何故か暖かい。そして優しい。


いい風が吹いている。この世界はとても暑いけど、過ごしやすい。

もし住まうならこんな世界に住みたい。


 だが、私達は『夢を追う者達ドリームチェイサーズ』。

誰かの願いを助けるために、『世界』を巡るのが定め。


 "彼"が神殿の祭壇に不思議な形の鍵を掲げる。

「ただいま。といって開けるは我が家の温もり」


 "彼女"も華やかな指輪を取り出す。

「我を支えるは喪われし貴方の思い出、貴方との約束」


 "組長"もだ。変わった懐中時計を取り出して。

「約束の時。動け」


 "私"はアイテムを持たない。

「我。友と共に」


 古ぼけたミサンガを祭壇に捧げる"委員長"。

もう一度、『世界』の皆に手を振って。


 「切れろ。因縁! 拓けっ! 未来っ!!」

其の様子を、旅立ちの時に出会った若い神官が微笑んで見守っている。

「セリカ(芹香)の続きを完結させてないで書きなさい」という要請が下ったので、一旦こっちの御話をエピローグまでもっていきます(汗)。

一度に投稿するっす。

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