弐
「綺麗な。砂浜」私はどきどきしながら白い砂の上に素足を乗せてみます。
「熱いッ! 」やっぱり、熱いみたいです。
「水着持ってくればよかったな」「マラじゃ。漢ならばマラでよかろう」
ふんどし一丁になって海に駆けていく二人には呆れましたが、気がついたら"彼女"さんが白いビキニを取り出しました。
……シャラシャラしたアクセサリー類と。……股間は止め具だけです。痴女ですか?
ビキニというか、乳首部分に貼り付ける白いパットも持っていらっしゃいます。
少々、"彼女"さんの人格を疑いそうになりましたが。
「着ろ」何故??!
「他にない」「"彼女"さんが着ればいいじゃないですかっ!! 」
「……」無表情な"彼女"さんですが、
女性から見ても小麦色の肌の物凄い美少女なんですから、こんな変態装束でも似合うでしょう?!
"私"。ぜったい! 着ませんよッ! こんなのっ!!
「……」"彼女"さんは"私"と"委員長"さんの目の前で鎧を脱ぎだしました。
ちょっと!? ちょっと?! ダメですっ! "委員長"さんはどうみても未青年ですっ!?
鼻の下伸ばしてるんじゃありませんっ! "委員長"さん!!? ダメです! ダメっ!?
「がらん」"彼女"さんの右足と左足がなくなりました。「ぼと」両手も。胴も。
「"私"には、裸を魅せる身体がない」
首だけになった"彼女"さんが愉しげに笑っているのをみて、私は気絶しました。
("委員長"さんも)