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ペルソナオンライン   作者: ヒキニパー
1章
13/15

8話

第二章です


第一章とは少し書き方を変えて主人公視点で書いていこうと思いました。


もし、前のほうがよかった、または今のほうがまだ見やすいなどありましたら


感想でお知らせください。


自分も手探りで進めているので自信がありません、どうかよろしくお願いいたします




自分の力ではここが限界か…

森の奥地で大きな影が大きな音をたてながら、戦槌を私めがけて振り下ろす。


それを最低限の動きでかわし、距離をとりつつ矢を番える、


そして矢を大きな影に向け放ち、私は動きを止めることなく次の攻撃を繰り出すため、


木々を盾に駆け回る。


大きな影…猪の顔をした人影、オークが顔面に矢を受けるが、堪えた様子もなく雄たけびを上げる、


私はそれに舌打ちをしながらも、わずかに足を止めたオークに向けさらに矢を射掛ける。


今度は先ほどとは違い、オークはひるみ、


グガァアアアッ!という断末魔を上げ横に倒れこんだ。


そこで木々の間から月の光が差し込んできた。


背中あたりまで伸ばした金髪が光を反射し少しあたりを明るくしたように思えた。


そこでオークが光の粒子となって消えてから、ようやく力を抜けた。


そういえば…とふと思い出す。


あの日から全部変わっちゃったな…。


そうつぶやく。


幻想が現実に、現実がはるか遠くの理想郷へ、すべてが変わっていった。


あの日を思い出しながら…







半年前



「本日はサーバーの耐久テストのためプレイヤーの皆様のログアウトを実行不可能にします」


そんなアナウンスがゲーム全体に響き渡った。


そのときは、誰も混乱することなく普通にゲームを楽しんでいた。


しかし日をまたぎ、いつまでたってもログアウトが実行不可能になったまま


アナウンスが流れないでいると、


「なんかおかしくね?」


という声が出始め、不具合報告をするために掲示板へ書き込むプレイヤーが出始める。


みな不安に思い、動きが止まる。


…そして不安が現実となるアナウンスが流れる。


「これよりベータテストを終了し、本オープンいたします」


いきなり初期拠点であるそれぞれの種族の村に転送され


何事か?と言う顔をしながらも耳を傾ける。


アナウンスはまだ続く、


「それに伴い、LPシステム、痛覚レベルの上昇、ジョブのいくつかを開放、


ジョブレベル上昇クエスト、レベル制限の解除、そして自主ログアウト機能の停止 を実装いたします


LPシステムなど新機能の説明に関しては、それぞれのキャラクターへメッセージを送信させていただき


ます」


無機質な声で、


「それではペルソナオンラインをごゆっくりお楽しみください」


そんな言葉が付け足され、アナウンスが終了した。






それからはひどかった…凄惨であったとおもう。


「う…嘘だろ…?」


…誰かがありえない、と言うような表情を顔に貼り付け、


「ふざけんなよっ!GM(ゲームマスターの略)だせよっ!」


説明しやがれっ!と叫ぶ。


プレイヤー全員の思いを代弁した言葉が出るが誰も答えない。


そして狂気に包まれる、


「ログアウトできないってずっとこのまま…?ちょっとリアルの体どうするのよ!」


出してよっ!


ログアウトさせろっ!


ふざけんなっ!


…そんな言葉が多く流れた…。




その後の私はは、最初の一週間は何もできずただただ茫然としていたらしい。


らしいというのは、私もその時のことがあまりに衝撃的で


幼馴染に出会うまでの記憶がすっぽりないからだ。


そして一週間後、私…スンナは幼馴染が会いに来るまで


ずっと村長の家の前にいたらしい。


それまでどうやって生活していたのかは知らないが


所持金が減っていたので一応宿に泊まるなりしていたのだろう。


幼馴染が私を見つけた時、


「よかった!まだ生きてるな!?」


そう声を掛けてくれた時、ようやく私の時間が動き出した…と思う。


まず安堵から泣きだし、次に理不尽に怒り、


そしてまた泣き出す、


そうやってしばらく泣きじゃくる間にも、


幼馴染は相槌をうったりしながらしっかりと聞き、そして慰めてくれた。




「うわぁ…いま思い出すと結構恥ずかしいことしたぁ…」


は…恥ずかしい…まさかここまで恥ずかしいとは…っ!


「あれはあれで黒歴史だ…、あいつも覚えてたら今度殴って忘れさせようっ!」


かたいもので殴れば忘れるよねっ!うんっ!っと決意しつつ、


今度あったら絶対に殴る!と私は気合を入れた。





デスゲーム開始から6カ月、


参加者2万人のうち2千人がゲームと現実から永久退場していた。








おまけ



スンナが一人間違ったほうに決心を固めているとき、


どこかの街中で一人寒気がするっとあたりを警戒しているように見回す。


今度あいつに会ったら何かあるかもしれん…そう思いながら


う~む…と唸っている大きな槍を背負った男がいたそうな…





なかなかに勘のいい幼馴染である。




















一応デスゲーム


キンクリしたけどそこは気にしない。


決して作者がめんどくさいなぁ…と思ったわけではない…と思う…。

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