非日常との出会いと日常との別れ
初めて書いた小説です。改善コメントもどんどんください
今思えば、あの神社に足を踏み入れさえしなければ、僕の平穏な日常はそのまま続いていたのだろう。
「こんな道あったっけ?」
それは中学生の時、部活終わりの帰り道でのことだった。長年通い慣れたいつものルートのはずなのに、そこには見覚えのない神社があった。
山に隠れるように存在するその不気味な姿は、好奇心旺盛だった僕の心を強く惹きつけた。
鳥居をくぐって進んでいくと、そこには『封刀神社』と彫られた石碑と、苔の生えた本殿があった。
「やっぱり、こんな神社なかったような気がする……」
そう思いながらも、心に逆らうことができず、僕は本殿に近づいていた。
「ボロボロだな。苔だらけだし、穴も空いてる」
「……あれって?」
その穴から見えたのは、薄暗い奥の方に祀られている一本の刀だった。
「なんだ、あ……れ」
そう口にした瞬間――僕は数メートル後ろへ吹き飛ばされていた。
「いてぇッ……! なんだよ!」
呻きながら本殿の方を見ると、そこには、刀を持った見上げるほど大きな鎧武者が立っていた。
「やべえ、殺される」
鞘から抜かれた真剣の冷たい光を見て、僕の心は一瞬にして恐怖に染まった。
ドン、ドン、ドン。
重い足音が、少しずつ近づいてくる。
逃げないと。そう叫ぶ心とは裏腹に、吹き飛ばされた全身の痛みで体は言うことを聞かない。
それでも逃げようと、必死の気合で立ち上がろうとした、その瞬間。
ドンッ――。
視界の端で、僕の右手首が地面に転がり落ちていた。
「僕は今までのどんな時でもないような、獣じみた悲鳴を上げた。」
今思えば、あの神社に足を踏み入れさえしなければ、僕の平穏な日常はそのまま続いていたのだろう。
「こんな道あったっけ?」
それは中学生の時、部活終わりの帰り道でのことだった。長年通い慣れたいつものルートのはずなのに、そこには見覚えのない神社があった。
山に隠れるように存在するその不気味な姿は、好奇心旺盛だった僕の心を強く惹きつけた。
鳥居をくぐって進んでいくと、そこには『封刀神社』と彫られた石碑と、苔の生えた本殿があった。
「やっぱり、こんな神社なかったような気がする……」
そう思いながらも、心に逆らうことができず、僕は本殿に近づいていた。
「ボロボロだな。苔だらけだし、穴も空いてる」
「……あれって?」
その穴から見えたのは、薄暗い奥の方に祀られている一本の刀だった。
「なんだ、あ……れ」
そう口にした瞬間――僕は数メートル後ろへ吹き飛ばされていた。
「いてぇッ……! なんだよ!」
呻きながら本殿の方を見ると、そこには、刀を持った見上げるほど大きな鎧武者が立っていた。
「やべえ、殺される」
鞘から抜かれた真剣の冷たい光を見て、僕の心は一瞬にして恐怖に染まった。
ドン、ドン、ドン。
重い足音が、少しずつ近づいてくる。
逃げないと。そう叫ぶ心とは裏腹に、吹き飛ばされた全身の痛みで体は言うことを聞かない。
それでも逃げようと、必死の気合で立ち上がろうとした、その瞬間。
ドンッ――。
視界の端で、僕の右手首が地面に転がり落ちていた。
「僕は今までのどんな時でもないような、獣じみた悲鳴を上げた。」
だが、その悲鳴は次の一刀で、命ごと断ち切られた。
「なんと平和な時代だ。生まれる時を間違えたかの……」
「いや、くくく……。そうか、もうすぐ戦が起こるようじゃな」
「うわぁぁああーーっ! はぁ、はぁ、はぁ!」
飛び起きた。
「ある……首も、手首もある。ゆ、夢か……」
夢であってくれ。そう願いながら手首を見た瞬間、心臓が跳ね上がった。
そこには、禍々しい日本刀とドクロの紋様が刻まれていた。
そして、ドクロの額には『01』という数字。
それがただの夢ではなく、あの神社で起きたことが「現実」なのだと冷酷に告げていた。
僕は逃げるように、自分に「これは夢だ」と言い聞かせながら家に帰り、すべてを忘れようとした。
「ごはんよー」
「う、うん。わかったよ、母さん」
「どうしたの? 顔色が悪いわよ。ほら見てよ、あなた」
「本当だな、どうしたんだ?」
本当のことを言うべきだろうか。……いや、言えるはずがない。あんな化け物のことなんて。
「いや、帰り道で少し転んじゃってさ。ちょっと痛むんだよね」
「そうなの? 相変わらずどんくさいわね。食べ終わったら、お風呂に入ってきなさい」
僕は返事もせず、逃げ込むように浴室へ向かった。
服を脱ぎ、シャワーの音だけが響く密室内で、僕は再び左手で右の手首を掴んだ。
鏡に映る自分。そして、おぞましい刺青のような痣。
「これ……何なんだよ……っ」
学生なので投稿期間は不定期です。




